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レディースハンター  作者: キノぴょ


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2/10

第2話 幻身狩り

警視庁。

「荒宿シティの自然公園で、幻身の目撃情報か」

天龍川てんりゅうがわ大知だいち

若き警視総監。

黒い長い髪を後ろでひと結びにしている。

アンに、片想いしている青年。

依頼はアンにしか頼まない。

「レディの出番のようだ」

彼女は、あざやかに、霊的事象を解決する。


黒木霊力探偵事務所。

ピコン。

アンのスマホに、メールが届く。


[指名だ。レディ

 荒宿シティの自然公園に幻身出現。

 解決を期待する]


「天龍川さんからね。依頼だわ」

「依頼ですか」

「行くわ」

「僕も、一緒に行きます」

アンとほうかさんは、同時にうなづく。


「と、言うことで、女の娘。帰ってね」

「すみませんね。女の娘」

背の低い女の娘を事務所の外に押し出す。

事務所のカギを閉める。


第2話 幻身狩り


荒宿シティ。

人々の集まる不夜城。

荒ぶる感情が眠る一大都市。

ここでは、1000年前から、動く人形の出現騒ぎがある。

人形が、動く。

動くはずの無いものが、動く。

それは、一般人の恐怖を呼んでいる。


1000年前の御神木が人間に切られた。

その樹の霊力が、非力な人形を作った。

人形=“幻身”。

樹の願望は人間を呪うこと。

人間を許さない。

幻身は、樹の呪いが形となったもの。

樹の霊力が、暴走すると幻身が出現する。

街に現れる幻身は、昔は、木の人形。

今は、動くマネキンとなった。

そんな感じ。


自然公園。

公園内は、警察によって閉鎖されていた。

「霊力探偵よ」

「助手です」

顔パスで、二人は公園内へ。


「どうします?」

「霊力で、探すわ」

アンは、片手で印を組む。

「特殊霊力“千里眼”」

頭の中に、公園内の霊力感知が広がる。

一体の幻身のターゲットが見つかる。

「いたわ。行きましょう」


イチョウの樹の下。

ぎしぎしとうなっている。動くマネキンがいる。

「貴女は、ただ散歩でもしているのかしら」

アンは、腰にかけた、丸まったムチを手に取る。

動くマネキン=幻身は、非力だ。

ただ、荒宿シティの街の中に出現する。

住人かのように、歩きまわる。

それは、人間の街の住人に恐怖を与える。

「迷惑かけちゃ駄目よ」


ギシ…ギシ…。

【メイワク…カケチャ…】


「おお、神よ。この魂に慈悲を…」

「優しくするのは、私にだけにして欲しいわ」

「全てに、優しくしたいんですよ」

「優しすぎるわ」


アンは、霊力をムチに込める。

「貴女は、この街の住人じゃないわ」

ムチを振り上げる。

ビシッと。

バシッと。

動くマネキンが、崩れ落ちる。

「さよなら」


黒木霊力探偵事務所。

入り口に、女の娘がうずくまっていた。

「…帰ってないの?」

「大丈夫ですか」

戸惑うアン。ほうかさんが、女の娘の元に駆け寄る。

「パペットちゃん…」

寝言。

眠ってしまっているようだ。

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