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幼なじみ公爵令息様の本気が、最近ちょっと怖いです  作者: ayami


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第28話 「婚約発表パーティーは、愛が溢れすぎていました」

それは――

 夜会から一か月後のことだった。


 王城・大祝宴ホール。


 天井には無数のシャンデリア。

 壁には王家の紋章。

 赤い絨毯。


 本日。


公爵家レオン・ヴァルセイン

伯爵令嬢リリア・エーデルローゼ


――婚約発表記念パーティー。


(名前が並んでる……)


(現実……?)


 私は控室で、ドレスの裾を握っていた。


「……緊張してるか?」


 隣で、レオンが聞く。


「……少し……」


 正直。


「……俺がいる」


 即答。


 彼は、私の手をそっと握る。


「……逃がさない」


(安心感すごい……)


 扉の向こう。


 ざわめき。


「まもなく――」


 司会の声。


「公爵家嫡男レオン様と、

 ご令嬢リリア様のご入場です」


 扉、開く。


 光。


 拍手。


 歓声。


「おお……!」


「美しい……」


「お似合いすぎる……」


(ひぇぇ……)


 私は半分、意識が飛びそうだった。


 レオンは堂々。


 エスコート完璧。


 中央ステージ。


 公爵当主。


 レオンの父が、前に出る。


「本日はご参集、感謝する」


 厳格な声。


「このたび」


「我が嫡男レオンと」


「伯爵家エーデルローゼ令嬢リリアの」


「婚約を正式に認めた」


 拍手、再び。


 次に。


 レオンが前へ。


(え!?本人!?)


「……皆様」


 少し緊張。


 でも、はっきり。


「……彼女は」


「……俺の人生で」


「……唯一の人です」


(直球すぎ!!)


「……必ず」


「……幸せにする」


「……約束します」


 私は、涙ぐむ。


 マイク(魔導拡声器)を受け取る。


「……わ、私も……」


 震えながら。


「……レオンと」


「……共に歩めることを」


「……誇りに思います」


「……未熟ですが」


「……精一杯」


「……支えます」


 深く一礼。


 拍手、嵐。


 その中。


「……よく言えた」


 レオン、小声。


「……緊張しました……」


「……可愛かった」


 即。


(場所!!)


 乾杯。


「お二人の未来に――」


「乾杯!」


 グラス、鳴る。


 パーティー開始。


 次々と来客。


「おめでとうございます」


「末永くお幸せに」


「理想のご夫婦ですね」


 祝福、止まらない。


(幸せすぎる……)


 そのとき。


「……久しぶり」


 聞き覚えのある声。


 エリオス。


「……おめでとう」


 穏やかな笑顔。


「……本当に」


「……幸せそうだね」


「……ありがとう……」


 私は微笑む。


 レオン、警戒。


「……安心しろ」


 エリオス、苦笑。


「もう諦めた」


「君は」


「最高の男に捕まった」


 レオン、少し照れる。


「……当然だ」


(そこ張り合う!?)


 夜。


 バルコニー。


 少しだけ抜け出す二人。


「……夢みたいですね」


「……現実だ」


 指輪を見る。


「……俺の嫁だ」


「……まだです……!」


 私は慌てる。


「……時間の問題だ」


 真顔。


(重い……好き……)


 月の下。


 二人、寄り添う。

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