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幼なじみ公爵令息様の本気が、最近ちょっと怖いです  作者: ayami


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第27話 「月明かりの下で、君に誓う」

休憩時間になり王城二階のバルコニーに案内された。


 夜風が吹いていて星と遠くに灯る王都の明かりが綺麗に見える。


「……疲れてないか?」


 優しく。


「……少し……」


 正直。


 レオンは、自分の上着を肩にかける。


「……冷える」


「……ありがとうございます……」


 沈黙。


 心地いい。


「……リリア」


 まるで、世界に二人だけみたいだった。


「……綺麗ですね」


 私が呟く。


「……君の方が」


 即答。


「……もう……」


 私は小さく笑う。


 しばらく、沈黙。


 でも、気まずくない。


 そのとき。


「……リリア」


 レオンが、私の名前を呼ぶ。


 いつもより低くて。


 少し、緊張している声。


「……はい?」


 彼は、私の前に立つ。


 真っ直ぐ、目を見る。


「……俺は」


「……昔から」


「……君しか見ていなかった」


(……急に重い……)


「……泣き虫だった頃も」


「……強がってた今も」


「……全部」


 ぎゅっと、拳を握る。


「……正直」


「……怖かった」


「……?」


「……君が……俺以外の誰かの手を取って……誰かのものになるのが」


 声が、少し震える。


(……そんな……)


「……だから……独占して……嫉妬して……必死だった」


 私は、胸が締めつけられる。


「……でも」


 レオンは、深く息を吸って。


「……もう……曖昧なままは嫌だ」


 次の瞬間。


 彼は、片膝をついた。


「……え……?」


(え!?!?)


(ひざ!?!?!?)


 周囲、誰もいない。


 二人だけ。


 レオンは、胸ポケットから――


 小さな箱を取り出す。


 開くと。


 月光を反射する、指輪。


「……リリア」


 真剣すぎる声。


「……俺と結婚してほしい」


「……一生守るし愛するし泣かせない」


「……いや」


 少し間を置いて。


「……泣かせても必ず抱きしめる」


(……ずるい……)


 私は、もう限界だった。


 涙が溢れる。


「……れ、レオン……」


「……嫌か?」


 不安そう。


(そこ!?)


 私は、首をぶんぶん振る。


「……嫌なわけないです……!」


「……私……」


 涙声で。


「……ずっとあなたが好きでした……」


 そっと、彼の手を取る。


「……お願いします……私と一緒に生きてください」


 レオンの目が、大きく見開かれる。


「……本当か?」


「……本当です」


 次の瞬間。


 ぎゅっ。


 強く、抱きしめられた。


「……ありがとう……」


 耳元で、震える声。


「……絶対……幸せにする」


 指輪を。


 そっと、私の指に通す。


 ぴったり。


「……似合う」


 小さく微笑む。


「……私の旦那様ですね」


 冗談半分で言うと。


「……当然だ」


 即答。


「……一生、逃がさない」


(やっぱり重い……好き……)


 月明かりの下。


 二人は、そっと額を合わせた。


 唇が、少しだけ触れる。


 誓いのキス。


 こうして。


本格プロポーズは、


✔ 正式成立

✔ 両想い確定

✔ 未来確定


で、幕を閉じたのだった。

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