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幼なじみ公爵令息様の本気が、最近ちょっと怖いです  作者: ayami


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第23話 「王立バラ園で、距離が近すぎます」

週末。


 王都・南区。


 そこにあるのは――


《王立ロゼリア庭園》


 王族・貴族専用の格式高いバラ園。


 白い回廊。

 噴水。

 無数の薔薇。


 まさに、恋愛小説の聖地。


「……すご……」


 私は、思わず息をのんだ。


「……気に入ったか?」


 レオンが聞く。


「……はい」


「……夢みたいです」


 正直な感想。


 レオン、少し照れる。


「……君に似合うと思った」


(さらっと爆弾……)


 歩き始める二人。


 石畳の小道。


 左右、満開の薔薇。


「……香りも綺麗ですね」


「……君の方が」


 即答。


「……もう……」


 私は顔を覆う。


 噴水広場。


 ベンチ。


 二人で座る。


 しばらく、無言。


 でも、心地いい。


 そのとき。


 強い風。


 ひらり。


 花びらが舞う。


「……っ」


 私はバランスを崩す。


 瞬間。


 レオンの腕。


 引き寄せられる。


「……危ない」


 低音。


 距離。


 ゼロ。


(ち、近い……!!)


 彼の吐息。


 鼓動。


 全部、伝わる。


「……だ、大丈夫です……」


 声、震える。


「……怪我してないか?」


 至近距離で確認。


(無理……)


 しばらく、見つめ合う。


 時間、停止。


「……リリア」


 レオンが、低く呼ぶ。


「……はい……」


「……ここで」


「……キスしたら」


「……嫌か?」


 直球。


(直球すぎ!!)


 私は、少し迷って――


 小さく首を振る。


「……嫌じゃ……ないです……」


 次の瞬間。


 そっと、額に口づけ。


 優しい。


 大事にするみたいに。


「……っ」


 私は固まる。


「……まだ」


 レオンが囁く。


「……人目がある」


「……我慢」


 理性。


(えらい……)


(でもずるい……)


 その後。


 二人で温室へ。


 ガラス張りの回廊。


 光。


 花。


「……昔」


 レオンが言う。


「……君と」


「……ここに来るのが」


「……夢だった」


「……え?」


「……ずっと」


「……好きだったから」


 さらっと過去形告白。


「……そんな……」


 私は胸が熱くなる。


「……私も」


「……ずっと」


「……レオンだけでした」


 彼は、立ち止まる。


「……後悔させない」


 真剣。


「……一生」


「……守る」


 私は微笑んで。


「……よろしくお願いします」


 薔薇に囲まれた庭園で。


 二人は、静かに手を重ねた。


 こうして王立バラ園デートは、


✔ 距離ゼロ

✔ 想い再確認

✔ 将来確定ルート


で終わったのだった。

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