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姉によく似た小生意気な姪っ子は、才能の塊と評するに相応しい膨大な魔力と抜群の運動神経でもって存分に俺の授業の前座を努めてくれた。
つまるところ、いいやられ役になってくれた。
「この馬鹿の才能は本物だ。多少無駄はあるけど体の動かし方のセンスは抜群だし、魔力量だけで言えばすでに俺以上。でも、結果はご覧の通りの有様。じゃあ、そこのメガネ君に質問。なんで能力的には遜色のないはずのこいつは俺に傷の一つもつけることができずひっくり返って土まみれになってる?」
「……えっと……メイさんの攻撃魔法は全部先生の防御魔法に防がれて、先生の攻撃は全部メイさんの防御魔法を潜り抜けて当たったからです」
「うん、そうだな。……防御魔法はシンプルかつ便利。これ一つで大概の攻撃は防げる。とくに込められる魔力量が多い奴のそれは真正面から破るのはかなり難しい。ただ、別に万能ってわけじゃねえ。弱点もそれなりに多い。半端に扱いやすくて防御がそれ一辺倒になるのだってある意味弱点の一つだ。だから、防御がそれ任せになってそれが通用しなかったらろくに立て直しもできないで素の能力的にはもっと善戦できるはずの相手に完封される。今日は模擬戦だけど、これが実戦だったらこいつはこの数分で五回は死んでる。言うまでもないことだけど、人間死んだらそれで終わりだ。……死なない戦い方の重要性が分かったろ?」
「お、おじさん……。もしかしなくても私をダシにしましたね……っ」
「才能任せの雑な戦い方ばっかりしてる奴には良いお灸になったろ? 悔しいなら自分が何をされてどう対応してその結果どうなったのかちゃんと振り返って次に活かすんだな」




