第23話:疲労
夜間、バイトの休憩時間。騎士団から献上された「最高級の缶コーヒー(微糖)」と「ハチミツレモン」に囲まれ、僕はクッション付きパイプ椅子に座ってぐったりとしていた。
『……疲れた。……足が、自分のものじゃないみたいだ。……でも、……誰も、僕を……怒らなかった。……変な人たちだけど、……ここは、パパのくれた部屋より、少しだけ……暖かい気がする……』
「お姫さん疲れたかん?こういう仕事は慣れんと足痛いだらぁ?…これ、今日の交通費ね。…夜8時から11時までの1日3時間。そのうちの休憩が計25分。どうだん、やれそう?」
「…あの…えっと、…で…できそう…です」
※消え入るような声で
「ええ、坊ちゃま。それが合理的でございます。では社長、こちら履歴書等になります。」
「えれぇ準備がいいな?…ん?なんだん手帳もっとるんか」
「はい、こちら坊ちゃまの身体障害者3級の手帳にございます。有効期限のご確認を」
「ほんだったら、うち特定短時間労働者の募集かけとるから、手間かけて悪いけど一旦ハローワーク通してもらっていいかん?えっと…、…あった。はい、これウチの求人番号ね」
「合理的でございますね。坊ちゃまと後日手続きしてまいります」
「…えっと、…?」
『……何を言っているのかよく分からねーがッ!…まぁ…疲れたし…いいか…』
窓の外には、三河の夜空が広がっている。
ビギーが「マスター、お疲れ様! 僕に跨れば、一次振動で血行促進効果があるよ!!ヘルシーだね!!」と、煤けたマフラーを震わせた――
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「ちょっと、どうしたの?フラフラじゃない!ケガしてるの!?」
「み…美香子ちゃん… 違うよ…今日から、バイトして…」
「バイト!?すごい、働いてるのね!?偉いじゃない!!」
「そ…そうかな?…でも、みんないい人達で…立ち仕事…つらいけど頑張れるよ…」
「人間関係がいい職場が一番よね!よかった!本当によかった…」
「あ、…ありがとう、美香子ちゃん…これからも頑張るよ…」
ちょっと、涙目だったな、美香子ちゃん…よし!心配かけないようにしないと!
心優しい幼馴染と別れ、フラフラな足取りで玄関に向かっていく。そして僕は、帰宅後の静まり返った自室で、スマホを手に取った。
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写真:疲れ果てて座り込む僕の足元、ビギーの二足歩行の脚が隣にある。現場で騎士団に囲まれ立ち尽くす僕の二枚。
立ち仕事、ちゃんとできてるかな?30分立っているけど足が痛いです(笑)。でも、周りの人がみんな優しくて……。
#TIN #立ち仕事 #西三河 #ネットワーク
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名無しさん:
がんばったね! 立ち仕事の初日は本当にキツイよね。お風呂でゆっくり揉んでね!
通りすがり:
その俯き加減、美しすぎて語彙力失った……。三河にこんな妖精がいたなんて。
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