運命の赤い糸
「は、、鈴野、、蒼空、、、?嘘、じゃないよな?俺のこと、驚かしてるとか、そういうんじゃなくて、、、?」
「そうだよ、新島くん。私の名前は鈴野蒼空。21歳のとき、トラックに轢かれて死んだの。もう一度目を覚ましたら、そこは見知らぬ部屋で、、異世界だった。」
信じられない。
じゃあ、今までの話は、、、?
どういう思いで聞いてたんだ?
俺のこと、、恨んでるだろ?
俺が、悠紀に騙されたとは言え、あんなひどいこと言ったんだ。
恨んでいないはずがない。
「今、私は新島くんのことを恨んでたんじゃないか、って思ってる?」
「っ、、あぁ。でも、本当のことだろ?理由がどうであれ、アリアーテを、、鈴野さんを信じきれずに、俺は、酷い言葉を放った。最低だと思う。」
「確かに、、裏切られたような感覚になった。ショックだったし、急になんであんなことを言われたんだろうって、どう考えてもわからなかった。」
「っ、、だよ、な、」
「でもね。恨んだことはないよ。私が何をしちゃったんだろうってたくさん考えたの。でも、結局分からなくて。実はね、悠紀が来て少ししたら、教えてくれたの。私を鈴野蒼空だと知らなかったから、脅し目的でその真相を教えてくれたの。新島くんは悠紀の言葉に騙されてしまった。それを聞いて、私への信頼は、私への思いはそれくらいだったんだなって思った。」
「、、、」
「辛かったけど、、辛かったけど、もう良いの。過ぎてしまったことはもう変えることはできない。なんらかの理由で私たち3人がこの異世界に連れて来られた。まるで運命の赤い糸のように。ただ、その赤い糸が残酷な糸だったってだけの話なんだよ。」
「アリ、、鈴野さん、本当に、本当にごめん!!俺があのとき、鈴野さんを信じれていれば!!悠紀の言葉に負けていなければ!!鈴野さんを苦しめることはなかった。、、、俺は、好きになった人を、苦しめることなんてなかった。」
「もう良いの。」
「え、、、?」
「辛かったけど、もう、今はそんなこと良いの。」
「どうして?」
「私にはルナ様がいる。この世界には家族がいる。お母様やお父様、私を可愛がってくれるお兄様に、お友達のヘレスやエリー。前世は地味で目立たない、何もなかった人生だったけれど、今では全く人生を歩めている。だから、私は良いの。さっきも言ったけど、新島くんのことは恨んでない。嫌いにもなってない。、、、これからは、異世界の仲間同士、仲良くしてくれる?」
「、、、異世界の、、仲間、、」
「1人は嫌なんでしょう?」
「っ、、そうだね。でも、ちゃんと伝えるね。」
「?」
「鈴野さん。ずっとずっと、好きでした。」




