思い出
「そうだ、今日は部活っていう活動?クラブ?の話をするね。」
「えぇ、分かったわ。」
今、俺とアリアーテは2人で庭でお茶をしている。
ずっとふざけて生きてきたからか、アリアーテの上品さには時々戸惑うこともあるけれど、
最近は慣れ始めている。
所作だとか言葉遣いだとか、、、
逆に、あっちの世界でアリアーテみたいな子がいたら、平然といられる自信は少しもないが、この世界ではそれが普通だということがもう身に染みて分かるようになった。
ルナシスにアリアーテに近付くな的なことを言われたけど、関係ない。
なんで自分の付き合いを他のやつにとやかく言われる必要があるんだ?
自分が一緒にいたいと思う人と一緒にいるべきだ。
俺があるとき修学旅行の話をアリアーテにしたら、思いの外食いついてくれて、そこからあっちの世界での話をするようになった。
少しは興味あるのかな?
もしアリアーテがあっちの世界に行ったらどうだろう、、でも、どっちにしろモテるんだろうなぁ。
やっぱりここは日本じゃないから、容姿も外国人の美人さんみたいできっと有名女優になれると思うんだ。
「部活動って言うのはね、自分のしたいことを他の人ともやって、、上達させていく?みたいな?ごめん、説明が下手なんだけど、、」
「スポーツとか、絵とか?」
「そう!それ!」
なんでか分からないけど、アリアーテはすぐに俺の話を理解出来ちゃうんだよなぁ。
まるでアリアーテも俺と同じ世界を生きていたかのよう。
「ちなみに俺はサッカー部に入ってたんだ。」
「サッカーね。ポジションは?」
「ミッドフィルダーだよ。」
「すごいわね。確かに、ユウは運動神経が良さそうだわ。」
「そうか?」
「えぇ。」
、、、ん?
この世界にもサッカーってあるのか?
まぁ、ここ、昔の西洋っぽい服装してるから、ヨーロッパだと考えればサッカーはこの世界にあってもおかしくない、、のか?
しかも、「ポジション」だとか、「ミッドフィルダー」だとか、、
そんな単語、他の男子生徒の口から聞いたことはない。
アリアーテは優しいから、もしかしたら俺の話に合わせてくれているだけかも。
「この世界にもサッカーってあるんだな!」
「え?、、、ぁ、、」
「ん?どうかしたか?」
「なんでもない。えっと、、あまりスポーツはされないけれど、、少し前に、本で読んだの。」
「へぇ、そうなのか。確かに、ここら辺の奴らって全然外で遊んでねぇよなぁ。歳が20前後だって言ったとしても、大学ではもっとボーリング行ったりテニス行ったりしてた。」
「大学、、卓球とかもやってたのかしら?」
「あーっ、サークルでやってた友達はいた!」
「そう。」
「あれ、アリアーテが言ってるってことは、卓球も一応あるんだなー」
「え、、あ、そ、そうね、、」
「意外とここもあっちの変わんないな!安心した!」
でも、少しアリアーテの反応が気になるな、、




