相手
「アリア。」
「あっ、ルナ様。」
「ここにいたのか。、、、しかも2人で。」
「同じ学年で、同じクラスなんですよ。しかもまだこの世界に慣れていないでしょうから、、まだ1人で行動は危ないと思って。」
「学院内は安全だと思うけど?」
「そういう『危ない』じゃないです。学院は学園と同じ敷地内にありますし、広いですから、迷ってしまっては授業にも遅れてしまいます。ユキさんの件で『異世界人』への不信感がなかなか消すことができていないので、ユウの場合は1人で行動しない方がいいと思ったんです。」
「、、、分かった。これから授業だろう。アリアは先に行っていてくれないか?」
「ユウも同じ授業を受けますが?」
「後で僕が送って行くから。少し2人で話したいこともあるしね。」
「先ほども言いましたがユウはこの世界に慣れていないので多少の無礼は、、」
「分かっている。ほら、早く。、、、ね?」
「、、、分かりました。では後ほど、ユウ。」
「おぅ!」
「、、、随分と気に入られているようじゃないか。妬けるね。」
「そうか?普通だと思うけど。」
「僕は小さい頃からアリアを見てきているからね、分かるんだよ。」
「へぇ、すごいな。幼馴染かぁ、憧れる!」
「、、、ユウ。君の今後なのだが、」
「養子のことか?さっきアリアーテが話してたような気が、、」
「違う。おそらく君は皇族が引き取る。、、が、養子ではなく、住む場所としてだよ。」
「ふぅん、それは俺はなんでも良いけど。、、、そういえば、俺はあんたのこと、なんて呼べば良いんだ?あんたがアリアーテをアリアって呼んでるってことは、アリアーテがあんたを呼ぶ『ルナ』ってのも本名じゃないんだろ?」
「教えなかったかい?ルナシス・リベリオだ。」
「外国人みたいに名前が先なんだもんな、、まぁ、じゃあ俺はあんたのこと、ルナシスって呼んでいいのか?それとも様をつけた方が良いのか?あっちの世界ではそうそう相手に様なんてつける機会なかったからなぁ。21だったし。」
「別にどちらでも良いよ。」
「そうか?じゃあルナシスって呼ぶ!そうだ、俺の名前、新島優じゃなくてユウ・ニイジマになるのかぁ、、なんか変!あははっ、、、あのさ。」
「?」
「ルナシスが、アリアーテの婚約者なんだろ?」
「そうだが。」
「正直羨ましい。」
「、、、は?」
「あっ、急に言われても困るよな。でも、、いや、アリアーテがただ俺の片想いの相手に似てるって話しただろ?、、、アリアーテと話してる時間は本当に、彼女と話しているようだった。相手がアリアーテだと忘れてしまうほどにね、、これ、未練がましいって言うんだろうけど。自分のせいなのにな、、」
「、、、そんな話は聞いていない。僕もアリアも君のその片想いとは無関係の人間だ。勝手にその事情を持ち込んでこないでくれるかい?」
「っ、、分かってる、でも、、」
「ユウ。君は少しアリアとの距離が近すぎる。少し距離を置いた方が身のためだと思うよ。」
「脅し、、か?」
「忠告だよ。アリアは未来の皇后。今の時期はアリアにとっても大事な時期なんだ。アリアを思うなら、尚更、、ね?」




