実
「なんで?!なんでなんでなんで?!」
ねぇどうして?!
なんで私がエティーに攻撃されてるの?!
エティーはさっきから、普通に私に攻撃してくる。
闇属性の魔法って光属性と違って攻撃魔法ばっかだってアリアーテが戦う直前、言ってたし。
私の回復魔法がすごいからって、魔王に勝てるわけないのに!
しかもしかも!
アリアーテが怪我したらすぐにあの皇子様ったら心配して、治すんだよね。
何、ラブラブイチャイチャして。
私に見せつけたいの?
ここ、魔王場だよ?
エティーは本気じゃないだろうけど、私たちが普通に大怪我するくらいの魔法で攻撃してくる。
治療できるからって、、痛いのは嫌なのに!
「殿下ぁ。どうせ勝ち目ないし、戦わなくてもよくないですか?」
「何言ってるの?!ユキさん、あなた、」
聖女でしょ、、って?
なりたくてなったわけじゃねぇっつの。
私は、日本っていう国の、ただの勝ち組なんだって。
私が好きになったやつは簡単に手に入れられるし、欲しいものは言わなくたっていつの間にか私のものになってる。
この異世界に来て最初はふざけるなよとか思ったけど、聖女だったし。
神からも愛されてるこの私が、こんな痛み、味わう必要性ある?
エティーもエティーよ。
私相手にさ。
ホントは私のこと、好きなんでしょ?
魔王だからって隠してるけど、ホントはお気に入りなんでしょ?
殿下だってそう。
あの人、見る限りSっ気があるから。
ツンデレなんでしょ?
私に強く当たるのはそうなんでしょ?
、、、アリアーテ、邪魔だなぁ。
変に反抗してくるし。
なんか、誰かに似てる。
、、、あぁ、思い出した思い出した。
鈴野さんだ。
鈴野さんって、良い子だったけど、やっぱり気に食わなかったんだよね。
あいつから優くん奪ったときは、もうなんか、すっごい晴れ晴れした気持ちになったのを覚えている。
あーあ。
いなくなっちゃえば良いのに。
「その望み、叶えてやろうか?ユキ。」
「エティー?!」
「ユキさん?!」
「、、、やはり、ね。というか、隠すつもりがないみたいだね。」
「もういいでしょ?エティーには誰も敵わないんだって。私、邪魔者は全員消したくなっちゃうんだよね。魔王に殺されたって言えば誰でも信じるでしょ?っていうか、嘘は言ってないし。エティー、殺ってよ。」
「そうだな。そなたたちはつまらない人間だった。、、、私は退屈なんだよ。そんなときユキにあった。聖女がこんな黒いなんて実に面白いだろう?」
「っ、、」
その瞬間、私とルナシス様は闇に包まれた。
そして、その闇からは無数の棘が姿を現し、私たちを刺した。
血が抜けていく感覚。
暗い暗い魔王城で、悠紀は私を笑いながら見下ろしていた。




