思い通り
私が、、魔王の封印?
、、、あはは、あははは、、
こいつ、何言ってんだ?
私が行くわけないでしょ。
私、聖女だよ?
魔王の封印で私が死んだらどうするわけ?
ん?責任取れんの?
しかも魔王ってエティーでしょ。
別にエティーを怖がったりはしてないけど、エティーが強いことくらい分かるし。
「、、、殿下。申し訳ないんですけど、私、それ、お断り、、」
「しないよね?」
「え?」
「あなたは今まで『聖女』だと崇められてきたよね?貴族の令嬢や子息がその『聖女』の人間性をまずは無視して人を崇めるのは、自分たちにはない力を『聖女』が持っているから。神を崇めるのは、自分たちを守ってもらうため。飢えや貧しさを少しでもよくしてもらうため。『聖女』は、自分たちでは敵わない魔王にも、倒すことはほぼ不可能に等しいが、封印は可能だ。」
だから、、?
「あなたが今、このことについて断ったら、どうなると思う?崇めていた相手は力はあるのに自分たちのために何も尽くしてもらえなかった。すると次はなぜそんな者を保護し学園に入れているのか。そもそも一般人が公爵家の養子に選ばれることなどない。イオラン公爵家にはエリザベス・イオランというとても優秀な公女もいるしね。」
「、、、私を脅しているんですか?いくらあなたがこの国の皇子だからって、、」
「だからって、、なんだ?ユキ・イオラン。君はどこか誤解しているようだ。君の地位は僕より下なのを分かっていないね。もしかしたら気付いているのかもしれないが、君は疑われているんだよ、僕たちに。証明してくれ、ユキ・イオランという人間が、本当の『聖女』であることを。それができないのなら、国は、、リベリオ皇国は君を保護しない。その制服を着ることも一生なくなるだろう。」
「っ、、、」
「それで、、返事は?」
ふっ、、
こんな嫌なやつだと思ってなかった。
所詮顔だけ。
怖いけど、エティーの方がどれだけマシなんだろ。
もうこんなの、「はい」しか言わせてくれないようなもんじゃん。
「、、、分かりました。」
「成功したよ。その封印については僕も同行するつもりだ。」
「えっ、ルナシス行くの?!危ないんじゃない?相手、魔王でしょ?」
「そうだね。でも、『聖女』が行くのに僕が行かないわけにはいかないからね。それで、、アリアにもついてもらわなきゃ困るんだが、、」
「えぇ、分かっていますわ。勿論、、ついていきます。」




