感覚
「私が魔王コリエンティーと話したとき、最近ユキさんから感じるものと似たようなものを感じました。ルナシス様は以前話しましたが、最近この学園を囲む薄暗い雰囲気、、それはおそらく魔王が原因でしょう。そしてそれが、ユキさんの近くが一番濃いのです。」
「っ!!」
「まさか、、契約者はユキ・イオラン?!嘘だろ、、気に入らないってだけで何も僕はできなかったけど、、もし本当に契約者があいつなんだとしたら、僕は徹底的に潰していいってことだよね?!ね?!」
「ちょ、お兄様、、」
「あいつって、絶対裏怖いんだよな。見え透いた愛想振りまいてんのに、逆になんで周りはあぁやって好いてるのか僕には分からないけどね、」
「、、、僕も彼女に接触してみよう。ルークアン殿下にも協力を仰ごう。皇国の数少ない闇属性の魔術師にも勘づかれないよう学園に侵入してもらい、彼女から何か感じるか確かめてみようと思う。、、、あぁそれと、、、いや、これはいいか。」
「アリア!絶対に守るから!アリアが死んじゃったら、僕、死んじゃうかも!!」
「簡単に殺されたりしませんわ。自分の身は自分で守れないと、ですものね。」
「アリア。確かに君の言っていることは間違っていないが、、相手は魔王コリエンティー。この皇国にいる魔術師が全員で立ち向かっても、この大陸にいる全ての国の魔術師や人間が戦っても、正直言って勝てるとは思えない相手だよ。アリアは強いが魔王が『殺そう』と思えばアリアは確実に殺されてしまうだろう。」
「な!ルナシス、アリアにそんなこと、、」
「事実だから言っているんだ。アリアを怖がらせたいわけではない。確か、アリアがその契約者より価値があると、面白いと思わせることができれば殺されないのだろう?」
「えぇ、、そう言っていました。」
「魔王はこの世界で一番強いからな、、おそらくこの事件はつまらないからやっているだけだろう。暇潰し程度だ。でもだからこそ、魔王は実際にアリアを認めれば殺されずに済む。何か考えておいてね。」
「えぇ、、何を考えればいいのか私にはさっぱり、、」
「大丈夫!僕も考えるから!」
「ふぅん。そうなんだ。ありがとね、『エティー』。」
「人間にしてはよく考えるものだね、あの皇子は。」
「あの第一皇子、私のものにしたいんだよね。ドストライクだし。」
「ふっ、そなたは欲深い女よ。聖女がこんな性格とは本当に『面白い』。」
「異世界きたらなんか能力持って崇められるんだよ?私より周りの反応の方が面白いよ。」
「私にそう話せるのはそなただけだ。」
「だって私、魔王とか知らないもん。エティーの何が怖いのかな、」
「さぁ、、、なんだろうね。」




