契約者
「全く、、今回は何をしたんだい?」
「な、、何もしてませんわ、、何も、、」
「、、、こんなさ、『C』と刻まれている傷を見て『何もない』ようには見えないんだけど。隠し事は辞めたらどうだい?」
「アリアの!!アリアの肌になんてことするんだ!!アリア!誰がやったの?!」
「さ、さぁ、、急に現れたんですよ。読書していたら、急に手の甲が痛くなって。見てみたらこうなっていただけです。」
「まぁ、、魔法は施したし、問題はないが、、」
すでにアリアの手に先ほどの傷はなくなっている。
どうやってアリアの口を割らせるか、、
大切なアリアが、、こんな顔をしているのに、見て見ぬふりなどできない。
ちゃんと、素直に言うんだ。
「そんな顔はするな。アリアが話せば変わることもある。僕は第一皇子だよ?命令でもされたいの?」
「っ、、」
「ちょ、ルナシス、、」
「言うなと言われたのか?その相手に。」
「わ、、私は一度も誰かにされたとは、、会ったとは言っていません。」
「僕のこと舐めてるの?アリアのことなら、アリア自身より分かってるから。」
「なっ、、、!」
「で?」
強引だったかな。
でもこれくらいしなければ、きっとアリアは話さないから。
「魔王コリエンティーに会いました。この『C』はその頭文字です。」
「ぇっ?」
「、、、アリア、それは本当かい?」
「、、、えぇ。嘘でこんなこと言いません。まぁ、信じてもらわなくて結構ですけど、」
「いや、信じるよ。アリアのこと、信じてるから。だから、詳しく教えてくれないか。」
そして、魔王コリエンティーとの経緯を聞いた。
アリアが狙われている?
僕がこのまま何もしなかったら、アリアは殺される?
、、、僕の前からいなくなる?
そんなの絶対に耐えられない。
どこか裏切り者の貴族だとか、他国の王族や貴族だったらどれだけマシだっただろうか。
どんな極悪人や、犯罪者でも、人間だったらどれだけマシだっただろうか。
相手が相手だ、、まさか魔王だとは。
でも、何も聞かなければ僕は何も知らずアリアを失うところだった。
それだけはなんとか回避できたようだ。
さて、これからどうしたものか。
「魔王の契約者って誰なんだろう。きっとここにいるってことは学園内の誰かってことだよね?」
「そうだね。しかも魔王が相手だ、普通の生徒が契約できるわけがない。となると、、魔術師である教師や特殊な生徒に限られる。例えば僕もそうだね、リベリオ皇国の第一皇子だから。そう考えるとセラウェイやルークアン殿下、アリア、、、イオラン公爵令嬢も含まれることになる。」
「なるほど、皇族の方に、王族でもあり闇属性を保有するルークアン殿下、同じく闇属性を持つ私に、、聖女のユキ・イオランですね。」
「まず正直言って誰も疑えないな。ユキ・イオランは気に入らないけど、聖女だし。魔王と契約なんて魔王側もしないんじゃないかな。」
「確かにね。となると、、」
「待ってください。」




