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視覚

魔王コリエンティー


リベリオ皇国やフィレント王国などの国がある大陸とは別の大陸にある、「魔界」の王。


ずっと昔からこの世界を生きており、古い本にも「魔王コリエンティー」の名は刻まれている。


それほど恐れられた存在。


魔王コリエンティーは、昔は多くの人を殺戮し続け、それに快感を覚えていたというかなりの狂者だったが、


今ではもうそれも少ない。


なぜなら「つまらない」から。


彼曰く、人間は弱すぎるらしい。


彼が長く生き続けるほどに彼の力は増すばかりで、人間の成長速度など比べる価値すらないほど。


老いを知らない「絶対」という立場。




「ルークアン殿下。最近とても視界が暗いのです。」


「本当?それ、俺もなんだよね。空も前より暗く見える。でも、街に出るとそうでもない、、というか、今までと同じなんだ。」


「ここだけ、、フェリエンテール学園だけですね。」


「うん。学園を黒い霧が覆ってるような、、悪寒までするようになったんだけど、それを感じるのは俺だけらしくて。」


「私もです。私も、特に授業中は、、誰かに見られているような気がしてならなくて、少し不安で、、もしかしたらルークアン殿下なら何かご存知かと思いまして。」


「ごめん、俺も不思議に思うだけで何も。でも俺とアリアーテだけが感じるってことは、、ねぇ?」


「、、、えぇ。最近、闇属性の魔法も特訓してきて、きちんと使えるようになったからか、、殿下からも『感じる』ようになりました。」


「そう、それは良い進歩だと思うけど、、やっぱり気になるよね。」


「なんなんでしょうか、、まるで闇属性を宿す人の『オーラ』のようなものが空気中に大量に放出されているような、、と言っても、視覚できるのがおそらく闇属性を持つ者だけですから、他の方に言っても信じてもらえないでしょうけど、」


「確かに。もしかしたら光属性を持つ人も感じるかもしれないね。」


「、、、でしたら今度、ルナシス様に聞いてまいります。」




「、、、ということなのですけれど、最近何か感じることはありませんか?」


「ある。実は僕もね。僕の勘違いかと思っていたから黙っていたけれど、まさかアリアから聞かれるとは思ってなかったな。」


「ルナシス様もですか、、では闇属性と光属性だけ、、、」


「おそらくね。、、、そういえばアリア。」


「なんですか?」


「異性と二人きりとは感心しない。ルークアン殿下と会うなら僕にも伝えてくれ。」


「まぁ、、何故です?私とルークアン殿下は同じ闇属性を持っているということで割と周りから何も言われないんですよ。」


「そういうことではない。」


「ではなんですの?ルナシス様に関係ありませんよね、」


「ある。」


「ないですわ。」


「ある。」


「ありません。」


「、、、ある。」


「だからっ!!」


「全く、、アリアは融通が聞かないな。聞き分けの悪い令嬢が友人だと困ってしまう。」


「あらそうですか、ではもうこれから会わないようにしましょうか?」


「っ、、そういうわけでは、、ない。」


「申し訳ございません、なんておっしゃいました?」


「いや、、、なんでもない。とにかく、だ。このことについて話すのなら僕も呼べ。」


「まぁ、、それは良いですけれど、」

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