真相
「すっごいその子、静かに仕事するの。学級日誌だって言わなくても勝手にやってくれるし、黒板だって一人で黙々とやってたんだよね。、、、あ、学級日誌っていうのはまぁ、、日記みたいな?クラスであったこと書くんだけど、」
えぇ。
存じてますとも。
「そんでさぁ、いつも暗いし全然喋らないし、可愛げの欠片すらなかったあの子が何故か私の好きだった優くんに好かれたの。絶対裏で色仕掛けでもしたんだろうけどね。」
面白そうに笑うユキ。
、、、そんなこと、してないのに。
でもここで反論するわけにはいかない。
私が鈴野蒼空だってバレてしまう。
「それで!!優くんったらある日その子に告白しようとしてたの!」
、、、え?
本当に?
もしかして、、あのとき?
「私、急いで止めたんだ。辞めたほうが良いよって。そしたら、、」
『新島くんっ!!鈴野さんは辞めておいた方が良いんじゃないかなぁ〜?』
『そんなの、時峰が決めることじゃないだろ?俺は鈴野が好きだから、ちゃんと気持ち伝えたいんだ。』
「優くんってホント、すっごいお人好しなんだよね。あんな暗い子好きなったのはきっと憐れみからだと思うんだけど、」
好き勝手言ってくれちゃって。
、、、でも、、じゃあなんであのとき、
『鈴野がそういうやつだとは思ってなかった。今更、鈴野と仲良くしてたことに後悔してる。』
なんて言ったの?
「なんか割と本気っぽくって。言ってやったんだ〜、あの子のこと。なんて言ったと思う?」
「、、、そんなの、私に分かるわけないじゃない。」
「ふふっ、だよね。分かんないよね、アリアーテには。あれ言ったら、優くんの顔がすっごい歪んだのぉ。『本当か?!』って何度も何度も聞き返されたけど、うんって答えたの。」
「だから、、何を言ったの?!」
「あれ、そんなに気になる?」
「っ、、そこまで言われたら、、気になってしまうわ。」
『鈴野さんってね、、暴力団の彼氏がいるんだよ。だから新島くん、辞めた方が良いと思うの、、自分の気に入らない子は彼氏に言いつけて、彼氏に暴力ふるわれるんだって。』
「、、、は?」
「驚いた?あんな暗い子に彼氏なんているわけないのに、優くんとってもチョロいの。」
『、、、本当か?本当に言ってるのか?』
『嘘じゃないよ。ほら、、だって実際、この傷見て?私、鈴野さんの彼氏にやられたんだよ。私、学校で話す子多くて痣だらけだと気付かれちゃうから、鈴野さんが途中で辞めてくれたんだけど、、でも、本当に、、怖かった、、』
「メイクの痣だったけど、放課後でまぁまぁ暗かったから本当に信じちゃって。良くも悪くも優くんって正義感満載な人だからだったからさ。」




