分かっている
「くっ、、」
「はぁ、、はぁ、、そろそろ、かな?」
「っ、、まだまだっ、、、!」
「大風弓」
「えっ、、」
グサッ
魔法学祭のとき私が受けたもの。
あのとき私は、気を失って負けた。
「っ、、はぁ、、はぁ、、」
「耐えるんですね。」
「、、、ふっ、降参だ。きっとまだ殿下は魔力余ってるんですよね。俺はもうほぼ残ってないし、まともに戦えないな。」
「フィレント王太子殿下、降参!よってリベリオ第一皇子殿下の勝利!」
歓声が湧き上がる。
分かっている。
ルナシス様が私を大切にしてくれていることも、
ルークアン殿下が私を仲間だと思ってくださっていることも。
ルークアン殿下は私に惚れたと言っていたが、それは関係ない。
きっとこの決闘はその二人の「想い」のぶつかり合い。
二人が正しいと思うことをぶつけているんだ。
本当に、私は恵まれているな。
ドSで一言多いルナシス様。
闇属性だとは思わせない明るさと公平さを持つルークアン殿下。
ユキが来て、自分に自信がなくなっていたのかもしれない。
前世の自分に戻っていたのかもしれない。
私は今鈴野蒼空ではなくアリアーテ・レイ。
私もそろそろ、、ユキに向き合わなければいけないんじゃないだろうか。
最近は席が隣でも、話すことはなかった。
私が頑張って話しかけないでオーラを出したから。
でももうそれも終わり。
ユキはルナシス様が好きだ。
別に私はルナシス様と結婚して皇后になろうだなんて思っていない。
でも、いつか忘れてしまったが、前ヘレスに言った言葉がある。
『自信を持って。』
闇属性が周りに知れ渡り、ルナシス様の近くにいる私はヘレス、エリー様に危害が及ぶかもしれない。
、、、でも、守らなければ。
前世負けたんだ。
今世、、また負けるなんて絶対にしない。
自分の力を受け入れなければ。
使い方さえ気をつければ、闇属性だって悪いものではない。
そう、、ルークアン殿下のように。
「アリアーテ。」
「ルークアン殿下、、」
「?いくらか元気になってるね。何かあった?」
「、、、改心しましたの。私、このままじゃいけないって。力を受け入れます。私が闇属性を開花させたとき、耐えられるように。、、、殿下のお話、とても私は嬉しかったです。弱っていた私を助けてくださったのは殿下です。」
「それだけじゃ、ないんだけどな。ほら、言ったでしょ?アリアーテに惚れてるって。」
「?それって、私が元気なかったから言った言葉ではないのですか、、、?」
「、、、あれ?!元々ちゃんと伝わってなかったの?!」
「?私は何か勘違いをしていますか?」
「、、、ふっ、勝負には負けちゃって、君との婚約の話は無くなったけど、、いつでも頼って良いからね。同じ闇属性を持つ者として。」
「ふふっ、本当に結束がお強いんですね、闇属性を持つ方は。」
「、、、アリアーテ。君の戦いはこれからなんじゃないかな。本当に、、気をつけて。」
「えぇ。勿論ですわ。」




