もう一人の
「わぁ、、流石あの二人ですね。第一皇子殿下の方が王太子殿下より2歳年上ですから、仕方ないですが勝利は第一皇子殿下に傾いているような気もしますが、、、あそこまで皇子殿下と戦いあえるとは、、この決闘は、フェリエンテール学園の教師としても、魔術師としても、リベリオの国民としても興味深いものになりそうです。」
「そう、、ですね。」
「先ほど聞きそびれてしまいました。皇子殿下と貴女は想い合っているのですか?絶対に他言しないので、良ければ教えて欲しいです。」
先生、、どこか、楽しそう、、、?
「そんな関係じゃないです。家格が侯爵家で、5歳のときのルナシス様のご訪問があったとき、お兄様がルナシス様と同い年で仲が良かったから、、ルナシス様のお側に今いるのは、私とルナシス様の仲が良いのではなくお兄様がいたからです。」
「まぁ。そんな言い方ではまるで貴女は皇子殿下と本当は一緒にいたくないと言っているようなものですよ?そうではありませんよね。貴女にとって皇子殿下はどのような関係ですか?あるとき急に皇子殿下と話せなくなったら、会えなくなったらどう思いますか?」
「っ、、それは、」
「確かに出会い方は偶然だったのかもしれませんね。しかし今の関係を作ったのは他でもない貴女と殿下です。これは変わりようのない事実。」
確かに、、そうだけれど。
「、、、では特別に教えましょう。私の秘密を。」
「え、、、?」
「私の魔法属性は火属性、、これは知っているかもしれませんね。」
「は、、はい。」
「実はもう一つあるんです。お分かりになりますか?」
「え、、、もしかして、」
「はい。実は私は、闇属性を持っています。」
「そんなこと、、聞いたことがありません。先生はリベリオでも有名な魔術師ではないですか。皆火属性だと思っています。」
「えぇ、そうですね。実際、戦闘で闇属性を用いることはほぼありませんし、それに、、貴女も危惧しているように、この力はそれほど大っぴらに流せる情報でもない。、、、これを知っているのはごくわずかな人だけです。」
「どうして、、そんなことを、、」
「最近、私のクラスにイオラン公爵令嬢が編入してきましたね。」
「はい。」
「そしてほぼ同時に、貴女から闇属性を感じた、、貴女も知っているでしょう、闇属性と光属性のどちらか又は両方持っている人は同属性の者を感じることができると。、、、だから心配だった。日に日に活力を無くしていく貴女を黙ってみることは出来なかった。私は教師です。同じ闇属性を持つ者として、救いたかったのです。」
ルークアン殿下も言っていた。
闇属性は悪く言われることがほとんどだ。
だからなのだろうか、、同じ闇属性を持っている者同士は、沈黙の了解ならぬ沈黙の結束のようなものがあるのだろうか。
「貴女の闇属性はまだ完成しきっていません。だから私の闇属性にも王太子殿下の闇属性にも気が付かなかった。この決闘の意味、、私にはなんとなくですが分かりました。」
「え?」
「レイ侯爵令嬢。分かってあげてください。そしてあのお二方ともう一度会話を。貴女は、、どちらからも大切にされているんです。」
あぁ、、、やっと、分かった気がする。




