君を守って
僕の二種類の不死鳥。
双風の不死鳥と比べて動の不死鳥は魔力消費が激しい。
何故なら、光属性だから。
光属性と闇属性はやはり他の属性とは少し違う。
どの魔法も魔力の消費量が多く、特別魔力が多い人でないと扱うことが難しい。
魔力量が一般的だと短期戦になってしまうからだ。
特に光属性は攻撃魔法がなく、それだけで戦うとなったら長期戦になる。
つまり光属性を持っていたとしても魔力量が多くないと意味を成さない。
でも、、やっぱり、僕の魔力が多くても長い時間二体出しておくのは良い判断じゃないな。
双風の不死鳥を一旦消し、動の不死鳥だけにする。
「あぁ、、やっぱりキツイよね。光属性って防御力高いしな、、影球」
いくつもの影球が僕らに向けて発射される。
、、、そう、光属性は防御力が高い。これくらいで動の不死鳥を動かすことすらできない。
ドゴォォォン
ドゴォォォンドゴォォォン
ドゴォォォンドゴォォォンドゴォォォン
「すごぉ。衝撃与えても意味はない、、か。ふぅん。」
相手は一国の王太子。
僕もリベリオの第一皇子、負けてはいけないという重圧がお互いにかかっているが、、、
「薔薇の棘鞭」
「なっ、、!」
そうか、、動の不死鳥スが物体だからこそ効いてしまう。
もし双風の不死鳥だったら効かない技。
動の不死鳥をがんじがらめにする茨。
闇属性、、慣れていない。
リベリオの魔術師の中でも闇属性を持つ者は少なく、片手で数えられるほどしかいない。
だから、皇子として手合わせさせてもらえるとしてもやはり経験が乏しい。
「、、、慣れていないからと言って、勉強していないわけじゃない。」
舐められないように。
誰にも文句など言わせないように。
、、、まぁ、このせいで実の母親、、皇后には可愛げがないと嫌われているのだが。
動の不死鳥を転換、双風の不死鳥にする。
「早っ、、なかなか、、やるな、、!」
絶対に、、負けられないんだ。
「レイ侯爵令嬢。今、競技場でフィレント王国の王太子殿下と第一皇子殿下が試合をしていらっしゃいますが、、見なくて良いんですか?」
「先生、、良いんです。私には、関係ありません。」
「最近元気がありませんね。私は貴族令嬢でもありますがあなたの担任でもあります。私に相談してみても良いんじゃないですか?」
「、、、内容が、内容なので、、できることなら、したいんですけれど。」
「どうやら私が思っているより重大なんですね。、、、私はもう27歳で嫁ぎ遅れた身ですが、この職に就いたことにも魔術師になったことにも後悔していません。私がなりたいと、そう思ったからです。」
「?、、、はい、」
「今、このままで後悔しませんか?私には、あのお二方が急に決闘をする、、と聞いて驚きました。実はレイ侯爵令嬢、あなたが関わっているのではなくて?」
「どうして、、そう思われるんですか。」
「ふふ、女の勘です。色々と教師間でも話しますからね。」
「私には、分かりません。何も聞いていないんです。でも、、多分、そうだと思います。」
「だったら、、尚更です。行きましょう、お二人の決闘を。きちんと見なければなりません。」




