ダンス
「あ、、、アリア様っ!」
「アリア。」
「ヘレス、、エリー様、、」
「ごきげんよう、アリア。あちらにとても美味しいスイーツがあったの。この前、甘いものが好きだと言っていたわね、一緒にどう?」
「アリア様のお好きなチョコケーキもありましたよ!」
「二人とも、、ありがとう、行くわ。ではこれで、ルナシス様。」
「えっ、、」
「ショートケーキもあったんですよ!いろんなベリーののったケーキもありました!」
「へぇ、、それは美味しそうね、」
「殿下。アリアを傷つけたら、、許しません。」
「っ、、」
そんなの、分かっている。
ただ、ユキ・イオランは聖女だ。
皇族として、この皇国の第一皇子として、下手な扱いは出来ないんだ。
イオラン令嬢はいつの間にアリアーテに心をそこまで開いたんだ?
いつも一匹狼で特に親しい間柄の人間もいなかったのに。
、、、って、僕は何を焦っているんだ。
僕らしくない。
適当にあしらっておいてアリアーテの元へ行きたいのに。
「イオラン令嬢。一曲僕と踊っていただけませんか?」
「はい、勿論!、、、あ、でも、私、、まだ習いたてで、上手には踊れないんです、、」
「僕がリードしますので大丈夫ですよ。令嬢は僕に委ねてくだされば大丈夫です。」
「ルナシス様、、はい!」
僕はいつ君に「ルナシス」と名前呼びを許した?
僕はいつ君に馴れ馴れしく接して良いと言った?
僕はいつ君にアリアーテを外へ追いやって良いと言った?
ルナシス落ち着け。
このダンスが終わったら、もう良いんだ。
もう、、
「ありがとうございました。では僕はこれで。パートナーが僕を待っているので。」
「えっ、、ルナシス様ぁ、、もう少し、一緒にいたいです、、」
「、、、申し訳ないのですが、」
「アリアーテが好きなんですか?」
「そんなことないですよ。ただ、僕の友人の兄妹ってだけです。だからパートナーになっただけです。気になりますか?僕とアリアーテの関係、、」
「えっ、あ、いや、その!、、、そうですよね、アリアーテとルナシス様がそんな関係なわけないもんね、、」
「では行きますね、」
は?
ここで僕がアリアーテへの気持ちを認めてしまえば、絶対ユキ・イオランはアリアーテに危害を加える。
だから否定したが、、
言ってやりたいな、
僕は君と違って可愛くて、聡明で、少し気の強いアリアーテが好きなんだ、君を好きになるわけがないだろう。
って。




