初恋
「鈴野」
「新島くん、、どうしたの?」
「あ、いや、何してるのかなーって!」
「学級日誌を書いてるの。ほら、私今日日直だから。」
「あぁ!、、、あれ、日直って時峰もだよな?」
「うん、そうだけど、、」
「あいつ、今どこにいんだよー、全部鈴野に任せてさー。」
「大丈夫だよ新島くん。別に、苦じゃないし。時峰さんはきっと何かで忙しいんじゃないかな、」
「何かって?」
「え?うぅん、、たとえば、、」
ガラガラガラッ
「ねー、今日の放課後カラオケ行かない?!」
「良いねー、あ、そうだ悠紀。その前に寄りたいとこあるんだけど、、良い?」
「もっちろん!良いよー!」
「ん?あれ、今日って悠紀、日直じゃなかったっけ?放課後清掃とかあるんじゃない?」
「あ、マジ?!、、、うわぁ、そうだった、、ねー、鈴野さーん」
「な、、なに?」
「私さ、ちょっと急用入っちゃったから!放課後清掃、任せても良い?」
、、、全部、聞こえてたんだけどな、、
カラオケ、でしょ?
急用じゃないくせに。
でも、彼女はこのクラスの女王様だから。
「、、、うん、分かった。」
「ありがとーっ!鈴野さん、やっさしーっ!」
「悠紀うわー」
「ウケるー」
「、、、」
「鈴野、聞こえてたくせに。言い返さないの?」
「断ったら、後が怖いし。」
「だったら、俺が一緒にやろっか?」
「え?」
「俺、どうせ暇だし。」
「え、、、でも、部活あるんじゃ、、」
「日直だったって言えば問題ないよ!二人でやる分には良いけど、流石に一クラス分を一人で掃除はキツいでしょ?」
「、、、ありがとう。」
新島くんは、時峰さんと同じこのクラスの中心人物。
文武両道で、性格も良いから、私とは違って友達も多いし先生からの信頼もある。
私は暗いし、運動神経なんて皆無だし、勉強が少しできるくらいで、先生からの信頼はあるだろうけど、友達はいない。
なのに、なんで新島くんは私に構ってくれるんだろう。
優しいから?
私が、友達のいない高校生活を送っていて、哀れだから?
ともかく、新島くんはとっても良い人、、ってことは分かる。
「ごめんね、付き合ってもらっちゃって。」
「平気平気!俺からも言っとくよ、ちゃんと日直の仕事はやれーって!」
「気にしなくて良いのに、、」
「結局日直の仕事、全部鈴野がやってんじゃん。いくら遊びたかったって、他人に迷惑かけたらダメだろ?」
「、、、ふふ、新島くん、優しいね。」
「え?!え、、い、いや、、そんなことは、、」
どこか顔が赤い気がする。
熱でもあるのかな、、、?




