負けたくない
「大風弓!!!」
「土石壁っ、、、!」
「さっきからあの二人は決着がつかないな。」
「3回戦だから競技場では一試合ずつしかやってないってのに、、これじゃ全然進まないじゃないか。」
「確かグレードβとδだろ?すぐ決着つかねぇのかよ。」
「、、、あぁ、1年だからか。」
確かに、こんな長い試合は今大会で初めてかも。
まぁ3回戦だし、仕方ないことだと思う。
でもきっとレオお兄様とルナシス様の試合の方が長いだろうけど。
先輩たちが話してたけど、去年の二人の試合はすごかったらしい。
まぁ、、「すごい」ということしか聞いてないから詳しくは分からないけど、、
「はぁ、はぁ、はぁ、、やるじゃない、、、でもね、エヴァーズ家の魔力量はこんなものじゃない、、わ、、」
やってみせる。
やったことないけれど、、
やり方は、知ってる。
何故か、私が悪者みたいになってるけれど、、
確かにやり方は私が悪いかもしれないけれど、、、
でも、、でも!!
こんな子に負けてはいけない。
私はエヴァーズ侯爵令嬢。
相手はただの伯爵令嬢。
皇后の座は誰にも渡さない。
レイ侯爵令嬢が有力候補になっているけど、、絶対に私がなってみせる。
「双風の不死鳥!!!」
「えっ、、あれ、第一皇子殿下が出していた魔法、、、!!」
「あの子、一年生だよな?!すごくないか?!」
「ふぅん、、」
「え、なんかルナシスはあんまり驚いてないね?!ロナルド令嬢危なくない?!」
「レオシアは双風の不死鳥を舐めているよ。」
「え?」
「レオシアも分かっているだろう?あの魔法は大量の魔力を消費する。僕やレオシアならまだしも、あの令嬢があのまま操れるとは思わない。出すだけ出してロナルド令嬢の方へ向かわせることしかできないだろう。」
「はぁ、はぁ、はぁ、、、行きなさい!っ、、早く!!!」
「ぇ、、ぇ、、ど、どうすればっ、、、!」
あんな、大きなものを私の魔法じゃ止められるとは思えない。
どうしよう、このままじゃ負けてしまう。
、、、負けて、しまう。
「ヘレスーっ!!!負けないっ、、負けないでーっ!!!」
アリア様、、、!
そうだ、私は負けてはダメよ!
私の残りの魔力を全て使って、勝ってみせる。
どうせこの試合に勝っても次の相手はアリア様。
私に勝ち目なんてない。
ならば、、この試合は、絶対に!
土石壁ドゥーライウォールを3つ作り出し、双風の不死鳥に構える。
お願い、耐えて、、、!!
ドゴォォォン
ドゴォォォン
どうしよう、もう、3枚目を、、、!!
っ、、
「古蔵っ」
すごい。
きっと魔力がほぼ残ってないのに、、
あの魔法は、自分の周りに硬い土の鎌倉のようなものを作るもの。
そして、、
バタッ
「エヴァーズ侯爵令嬢、、行動不能、、よって、ロナルド伯爵令嬢の勝利です。」




