初めては私
必死に止められたが、別に良いじゃない。
私が誰と仲良くしたって関係ないでしょ。
「初めまして、ロナルド伯爵令嬢。私はアリアーテ・レイ。お友達になりませんか?」
「、、、ぇ、、」
「あなたのお名前は?」
「あっ、その、えっと、ヘレウィス・ロナウド、、です。」
マナーが出来ていないんじゃなくて、ただ緊張しちゃってるだけじゃないかしら。
姉妹の三女だって言ってたから、きっと姉二人に囲まれて怖気づいちゃっただけね。
「その、さっき、、お友達、って、」
「そう、お友達。私とお友達になってくださらない?」
コソコソと、周りから聞こえる。
私に向けては、なんでこの子と友達になるのかという疑問。
そしてこの子には、身の程を弁えて断れ、という脅し。
貴族の悪いところ。
集団で、一人を虐める。
外的影響?から自分の思い通りにするの。
でも、私は関係ない。
「実はね、さっきあなたが見えたとき、可愛いって思ったの。可愛いんだから、笑顔がきっと似合うわ。」
我ながらクサイセリフだと思う。
でも、やっぱり言われたら嬉しいんじゃないかな、どれだけクサくても。
しかも言ってるの、女の私だし。
「う、、嬉しい、です、、」
顔を赤くしながら、チラ、チラと私の様子を伺う。
まだ怖がられてるのかな。
「、、、お友達になったのだから、私のことはアリアーテと呼んでね。あなたのこと、、ヘレウィスと呼んでも良い?」
「も、勿論です!、、、アリアーテ様、、」
なんて可愛い子なの!
「あ、やっぱり私のことはアリアと呼んで?」
「えっ、あ、愛称でお呼びしても良いんです、、か?」
「勿論!」
「あ、、、で、でしたら、私のことも、、ヘレスと、お呼びください。」
「えぇ、ヘレス。」
「あっ、、あの!」
「、、、あぁ、エヴァーズ侯爵令嬢。どうかされました?」
「私も!私もそのお友達に入れてください!、、、ね、ロナルド伯爵令嬢も良いでしょう?」
「えっと、、」
うわぁ。
いや、分かるんですけど。
バリバリ圧かけてますね、私が気が付かないとでも?
「私、仲良くなりたい人と友達になりたいの。だからあなたとはなれないわ、エヴァーズ侯爵令嬢。」
そういうと周りから、クスクスクスと小さな笑い声が広まる。
前世は目立たず生きてきたら、正直言ってこんな風にするのは罪悪感があるんだけど。
でもここは貴族社会。
調子に乗り過ぎたのね。
、、、っていうか、この世界の子供皆大人すぎでしょ。
「ヘレス様。今度家へ来てくれる?」
「良いんですか、、、?」
「えぇ、勿論。」
パァァァと、効果音がつきそうなくらい笑顔を満開にした。
「あ、あの、アリア様。私に様なんてつけないでください。呼び捨てで、、大丈夫です。」
「そう?じゃあヘレスね。」
そう言って私はヘレスの両腕を掴み、高々とあげた。
「よろしくね!」




