表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/89

お茶会の時間

この皇国では毎年、今年度12歳になった者、なる者が参加するお茶会がある。


社交会の第一歩として失敗は許されない行事の一つである。


実はこのリベリオ皇国の貴族の子供は、12歳まであまり他の貴族と特別な関わりを持つ機会があまりない。


つまりこのお茶会で友人を作るものが大多数なのである。


そして、今。


「レイ侯爵家令嬢、初めまして!私、エヴァーズ侯爵家の長女、メロリンですわ。ずっとお会いしたかったんです!」


「初めまして、エヴァーズ侯爵令嬢。私会いたかった、というのはどういうことでしょう?私のことを知っていたのですか?」


「それは勿論!レイ侯爵家を知らない者はいませんわ!私、ずっとレイ侯爵令嬢とお近づきになりたかったんです!勉学も魔法も優れていると聞いていますわ!」


あぁ、、そういうことね。


実は私のお父様、ルイシア・レイは娘を溺愛してるだけじゃないんです。


私の家は侯爵家で、公爵家より家格は低いものの、権力や財力は公爵家にも及ぶくらい高い。


だから、その侯爵家の子供と仲良くなってこいとでも言われてるのかしらね、エヴァーズ侯爵令嬢は。


同じ侯爵家なのに、えらい違いね。


すると、エヴァーズ侯爵令嬢が私に話しかけているところを見た貴族の子息子女がどんどん押し寄せてきた。


、、、いやいや、急にそんな言われても覚えられないって!


仲良くなるって、覚えられれば良いってことじゃないでしょう?


そんなときだった。


一本の木の木陰に佇む少女を見つけたのは。


「あの子、、令嬢は誰か分かりますか?」


「あぁ、ロナルド伯爵令嬢です。ロナルド伯爵家の三女で、レイ侯爵令嬢とは逆の意味で知られているんですよ!あの令嬢、何も出来ないらしくて。勉学も魔法も、マナーも。女子ですから剣技も出来ません。」


「っ!!」


「それでご両親から止められてるんですって、私たちと話すの。でもこのお茶会は絶対に参加しないといけませんから、あそこで一人でいるんですよ。ほら、もうあの令嬢は放っておいて、私とお話しませんか?」


「いえ、私とも!」


「僕とも!!」


そしてまた集ってくる子息子女たち。


、、、エヴァーズ侯爵令嬢がそこまで性格悪いとは、思ってなかった。


いや、貴族は皆そう思っているのかもしれない。


自分の役に立つ人を、見定めている。


でも私は、あの子の方が良い。


気付いている。


さっきからロナルドさん伯爵令嬢はこちらをチラチラと見ている。


でも、この集まっている人たちを見てまた悲しそうな顔をし、俯く。


そんな顔はさせたくない。


ふっ、絶対言えないけど、あんたなんかよりあの子の方が100倍くらい可愛いんだから!


「じゃあ私はあちらへ行っていますね。」


「えっ、」


「レイ侯爵令嬢!」


わー、私、大人気ー(棒)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ