演歌少女2
店長視点じゃないです
今日も大衆食堂招き猫で食事をとり
営業に向かう
営業いつも通り芳しくはない
何より未成年なのだろうか盛り場の主達も良い顔はしない
路上で歌うのが精一杯である
そんな彼女を好奇な目線で見る客も多い
「一晩いくらだ」 なんて言葉は幾度も聴いた
まだ 直接的に声でいってくる方はいいほうである
力づくで暗がりに連れ込まれかけた事さえあるのだ
夢中で手足をばたつかせクリーンヒットしたので逃げれたのだが
それ以降用心は重ねている
心ある人から見たら危なっかしいのだが…
この街に来て2週間がたった
その日は天候が怪しく 営業中に雨が降りだした
まだ宵の口なのにだ 諦めて仕事道具を片付け宿に戻ろうとした
大衆食堂の前を通り過ぎようとした時のことである
赤ら顔でいい気分の客が出てきた所である
店からは炭火焼の香りである
大衆食堂は夜は飲み屋の体をなしているのだ
色町ではなく健全なお店である 少女は頭に浮かんだ妙案を秘めて
暖簾をくぐった
本日2度目である
「「いらっしゃいませー」」
猫目の店員と自分よりも年下に見える少女がお出迎えしてくれた
適当な軽食を頼み 店内を見渡す
酔客だらけである
しかしながら 大人しく飲んでる人達である
大声で話す人もいるけど 決して好奇な目で店員を見ることはないのである
やがて客が少なくなった
注文終了が告げられた時に
店長に会わせてほしいとお願いする
自分以外の客が店を出た頃に店長が姿を現した
真面目そうな人である
頭を下げて
「お願いがあります」
少女の都合の良い妙案は
少し違った形で叶ったのである




