097⚫️走れ、ボロス & 098⚫️閉じる世界線 続く世界線 & 099⚫️斜陽
097⚫️走れ、ボロス
父さんが危ないって?大変だ!直ぐに戻るぞ!
少しの間、みんなここで待っててくれ!
大丈夫だ、ラベリア・ロベリアはうまく軌道に乗っている!
農作物と牧畜、よろしく!
行くぞ、ボロス!
098⚫️閉じる世界線 続く世界線
あんた、がんばって。もうすぐ、ふたりとも帰ってくるから。
みんなも集まってるんだ。気をしっかり持って。
「・・・俺の銃は・・・どこだ。」
ここにあるよ。ほら。弾はないけど。
ほら、もって。
つかんで・・・つかんでよ・・・ブリッツ!・・・ブリッツ・・・。
キャサリンは静かに涙を流した。
ラベロとボロスは、もう間近まで来ていたのだが。
少なくとも、人の数だけ世界線はある。
ひとつの世界線が閉じ、
また、新たな世界線で、
ヒトの営みが繰り広げられるのだ。
099⚫️斜陽
ラベロとボロスがたどり着いたのは、日暮れ時だった。
「父さん・・・。」
ふたりは肩を落とした。夕陽が美しい。
ブリッツが言った’青空’は乳白色へと溶け出し、
豊かなグラデーションを描いている。
「安らかだったよ・・・。」
母の言葉がやさしく響く。
ラベロはボロスに言った。
「父さんは遠いところから来たんだ。そして、ここで母さんと出会って俺たちをこの世に送り出してくれたんだ。これからは、俺たちがやるんだ。父さんのように、この世界を変えるんだ。人は恋と革命のために生まれてくるんだから。」
ボロスは頷く。平和な空を取り戻すために。
どこかで、父が’フン’と鼻を鳴らしたような気がした。




