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066⚫️やっぱり腹黒い

「んで、どこまでが計画どおりだったんですかね。」

俺の問いに、部長は満面の笑みで答えた。

「いやあ、ぜーんぶだ!情報はヒロ経由で回収できるわ、海賊は捕まえられるわ、ドミナ側の情報収集のやりまで判明するわ・・・。いやあ、よくやった、ヤマト!さすが私が見込んだ男だ!」

だから部長、小躍りしながら言うなよ。

やっぱり陽気で腹黒い。


ヒロがQuantum Isolation & Reconstruction Room、略称Q‑Roomへ入る。

扉が閉まった瞬間、世界が静まる。

装置が量子反射モードに切り替わり、

ヒロの眼球の微細な震えから’形’が立ち上がる。

光はデジタルの網へと収束し、端末内部へ吸い込まれていく。

「ダウンロード完了。・・・ありがとう、ヒロ。」

操作員がやさしく声をかける。

ヒロは小さく息を吐いた。

完全記憶者にとって’思い出す’という行為は、決して軽い負担ではない。


取り出された’記憶’は、

外界から切り離された’独立したデータ’として情報部に保存された。

この情報が、後の

’セキ・ガハーラ宙域’の敵味方合わせて170万隻が激突する戦いで、

アストラ・コンコードの圧勝を決定づける基礎となる。

だが、この時間軸でそれを予見できていた者は、ほとんどいなかった。


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