067⚫️乾杯!なにを飲むかって?
「よう。どうだ?」
「うん・・・まあまあ、だね・・・。」
カフェテリアで合流した俺たちは、どちらも少し疲れた顔をしていた。
「じゃあ、そっちはうまくいったんだな?」
「うん。ちゃんとアップロードできたよ。あとは提督のところへ、今度は堂々と・・こっそり、かな。データを動かすんだね。ヤマトは大丈夫なの?」
いや、面目ない。
部長たちがなだれ込んできたあと、
俺は糸の切れたマリオネットみたいに意識を失った。
「ちょっとばかり気合が入りすぎたようだ。なんてことない。俺は不死身なんだからな。」
「そうだね。あれだけ撃たれてもなんともないなんて、スゴイよ。」
「ヒロ、お前・・・俺が怖くないのか?あんなシーン見て。」
「ぜんぜん。ヤマトこそ、ボクといて気持ち悪くないの?」
「全く。むしろ助けられてばっかりだった。すまん。感謝してる。」
その瞬間、いつも冷静なヒロの目が潤んだ。
「本当にそう?ボクのまわりの人たちは、ずっと’変な子だ’って・・・見たこと、聞いた全部憶えてる・・・あの時こうだったとか・・・言わないように気をつけてたんだけど、やっぱり、ね・・・。」
ヒロの声が震える。
こいつはずっと、孤独だったんだ・・・。
「ふう・・・俺たちは全然タイプが違うが、似たもの同士なのかもな。」
「・・・うん。そうだね。似たもの同士だね。」
ヒロは涙を拭き、少し照れたように笑った。
「じゃあ、乾杯だな。この類まれなペアの誕生に。」
「賛成!あっ、でもトマトジュースで乾杯は無しでね!」
いや、トマトもとらなきゃ。好き嫌いはイカンぞ、ヒロ。




