062●ヤマトが原因だったのね
「ボス・・・あっしら、これで縛り首?」
仲間の嘆きにも、お頭は黙ったまま。全員拘束中。
中型客船なら、脅すだけで楽勝だと思っていたのに。
あの男、なんだったんだ?
「ギル・バートソン、出ろ!」
銀河連邦の警備隊・・・だが、ノクティス・ドミナの連中だ。
荒っぽいことで有名だよなあ。
しばらくして、お頭が戻ってきた。
あれ?手錠が外されてる?
「おい、お前ら。収監はされるが、首は飛ばん!」
「ど、どういうことです?」
「俺たちが襲撃したことで、ドミナにも得るところがあったんだとさ。」
「意味が・・・わからん・・・。」
「俺にもわからん。ただ、今回は助かるらしい!」
「乗船中のランダム調査員からの報告です。たった一人で海賊を無力化した男。子連れだったらしいですが・・・限りなく怪しい。」
「しかし、出国検査では何もなかったのだろう?」
「はい。しかし、我々の想定外の手段で、何かを持ち出している可能性はありませんか?」
「物理的に、ありえん。それに、アストラ・コンコードの工作員が海賊退治をするか?子ども向け番組じゃないんだぞ。」
「無作為に抽出した船に乗せている、こちらの監視員からの情報しかありませんので、そこは何とも。」
「うーん、そうだな・・・。あそこはアストラの宙域内惑星だ。大きな騒ぎは起こすな。静かに確保しろ。もし報告が事実なら、その男、貴重な’生物資料’となるかもしれん。」




