表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/63

059⚫️並じゃない

撃てないレーザー銃なら、5人程度はどうにでもなる。

たとえ今の俺が、能力の底である’新月期’であったとしても、だ。


俺たちのテーブルに近づいた男の腹に、無造作に拳をめり込ませる。

声も出せずに崩れ落ちる男を、

俺は抱きかかえるようにして椅子に座らせた。

傍目には、執拗に検査を受けているようにしか見えないだろう。


「ほら、言ってるでしょう?何も持っていませんよ。ええっ?もっと念入りに見るんですかあ?」

俺はあえて、困り果てた一般客のような声をあげる。

「・・・ヒロ、椅子の下に隠れてろ。ちょっとばかり騒ぎになるかもしれん。」

ヒロが小さく頷くのを確認し、残りの4人の位置を把握する。

ひとりはテーブルの上で周囲を睥睨している。

マナーの悪い奴だ。

白いテーブルクロスが台無しじゃないか。


あとの3人は、他の乗客を脅して回っている。

俺は無音で動き、最も近いヤツをテーブルの下へ引きずり込んだ。

頸を軽く叩く。

はい、おやすみ。

続けて残りの2人も黙らせた。


「おい、どうした?おめえら、どこにいるんだ!」

テーブルから飛び降り、不審そうにこちらへ歩いてくるリーダー格の男。

その背後へ回り込み、スリーパーホールドを極める。

抵抗は一瞬。素直に落ちてくれた。

あとは接舷している海賊船だ。

ヒロの知識どおりなら、残りは最大でも27人。


接舷部へと足を向けた俺に、背後から小さな声がかかった。

「ボクも行くよ。道案内、できると思うから。」

普通、子どもを連れて敵陣に突入するなんて選択肢はあり得ない。

並の大人だったら絶対に無理だ。

だが、こいつは並の’大人’じゃない。

それ以上の’子ども’だ。


「いいだろう。行くぞ、遅れるなよ。」

その一言に、

ヒロは迷いのない足取りで、俺の隣へと並んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ