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031●命の灯 & 032●全速力
031●命の灯
敵将を倒したぞ!
引くぞ! 全員、撤退するんだ!
父さんは俺たちが運ぶ!
生きている・・・まだ、生きてるんだ!
032●全速力
洞窟を出てコロニーへ戻ると、空気がざわついていた。
いつもの喧噪ではない。
胸騒ぎのする叫び声。えっ!ブリッツさんが・・・。
うつ伏せに横たわるブリッツさんの身体を見た瞬間、息が止まりそうになった。
サラが前に出る。躊躇がない。道具袋を開け、必要なものを次々と取り出す。
傷口を冷静に見ている。うわっ、これって・・・
出血がひどい。輸血、なんて技術も設備も無いぞ。
アルコールの瓶。消毒。裁縫道具で縫合するのか?
わずかに携行していた抗生物質を飲ませる。
怒号が響く。えっ?!攻めてくる?!だれが?!戦闘は終わっていないのか?!
「サラ。行こう。カンナちゃんの洞窟へ。」
「ジム・・・それって・・・。」
僕は彼女の手をとった。走るんだ。全力で。




