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024⚫️根拠なき確信

「風車、点検終了! やっぱり直さなきゃならないところ、あるよな。」

「おつかれさま! あなたにしては上出来よ。」

あなたにしては、って何だよ。

「そんなふくれっ面しないの。さあ、キャサリンさんのところに戻りましょ。今日のお昼は何かな?」

どうもいつも手玉に取られている気がする。


道すがら、他愛もない会話が続く。

「ねえ、サラは研究所に来る前、何をしてたんだい?」

「わたし? 民間で観測や検証の仕事をしてたの。でも、ちょっと違うこともしたいなあって思って、転職したのよね。ジムは?」

「僕は卒業してから、いくつか会社を渡り歩いたね。スター・トラック社なんて大手もあったけど、ほとんどは小さなところだった」

「へえ〜。で、なんかやらかして研究所に来たの?」

「うーん、違うと言いたいけど・・・まあ、それもあるかなあ。だけど、テラ科学研究所で働くのは楽しいね。ああ、過去形かな。僕たち、戻れるのかなあ?」

ため息混じりに言うと、サラがにこやかに言った。

「あったりまえじゃないの! わたしといる限り、ぜった〜い戻れる!」

またからかわれているのかな?

でも、君が言うと本当にそうなる気がする。

根拠のない確信というやつだ。

まっ、いいか。

サラの掌で踊るのも、実は楽しいからな。


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