14/63
017⚫️ぶっ飛ばあ〜す!
とはいえ、研究所内の倉庫にあるとなれば、
これはもう一度見ておきたい。この好奇心は抑えられん!
あの体積であの質量。未知の物質であることはまちがいない!
これを放っておくなんて、科学者じゃないぞ。
ああ、なんて夢のある’星幽結晶’!・・・仮称だけど。
残業と称して居残る。
ふっ、ふっ、ふ。’人は人、吾は吾なり。吾行く道を吾は行くなり’、だ。
地下の倉庫にたどり着く。ロックがかかっているけど、大丈夫。
この僕にかかれば、なんてことない。
ピコーン! おっ、開いたぞ。
えっと、どのあたりに保管されてるんだろ?
あっ、これだ! 運がいいな。
おぉー、保管ボックスの中に、まぎれもない’コイツ’。
慎重に手に取る。今度は落とさないように。うーん、重いなあ。
「こんな夜更けに、こんなところで残業ですかあ。今どき流行んないよ。」
うわあ、この声は・・・。
ゆっくり振り返ると、そこにいるのは紛れもなくサラ。
「いい度胸してるよね。次は、ぶっ飛ばす、って言ったよね。覚悟!」
「待った、待った、ちょっと待ったあ!」
あれ?
なんだ、この光?
僕たちを包み込む、この柔らかく揺らめく光は・・・なんだ?




