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リカイデキナイ。  作者: みつ


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3/7

3

「兄さんは、

きょとんとするかもしれないけど、

僕は、

もう中年で、

人事は尽くして、

今の生活が、あるわけなんだな…。

で、

僕は、

まだ欲するものは、

あって、

現状、

今の生活の動線上に、

それが出てくるとは、

到底、思えない…。


だから…」


「『マルチ ヘルメット』に、

賭けてみると?」


「…うん!」


「おまえも、

知っていると思うが、

『マルチ ヘルメット』で、

合格すると、

社会的に存在が消える…という…。

だから、

世間では、

『マルチ ヘルメット』で、

ユートピア、楽園に行った人というのは、

全く認知されない。

行けなかった人が、

また、この社会で、

生活しているのを、

俺たちは、ただ見るわけだ…。」


通説で、あった。

兄が言うことを、

僕は至る所で聞いていた…。

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