表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
27/30

27

「トシ、こっち手伝え!」

「オウ!」


 ビッグスライムが振り回す触手を木の斧で切り払うサスタさんが叫ぶと、トシ君が触手を空中でバラバラに切り裂いて子スライムなるのを阻止した、木刀で……木の斧って初めて見たわ、何処で売ってるんだろう? ちょっと気になる。まぁ皆木で出来た武器を装備しているのは、子スライムには酸の反射ダメージがあるので金属製の武具が痛むからだ。エンチャントウエポン・サンダーさえかけておけば、どんな武器でも子スライムは一撃だしね。衛兵さんたちとミーナちゃんは尖らせた木の槍だし。


「1番隊、刺突用意、突け!」


 衛兵隊長さんが号令をかけると三人の衛兵さんが木の槍を構えてビッグスライムに突っ込んでいった。突き立てられた木の槍がビッグスライムの体内で電撃が弾けてブシュシュシュシュと湯気を噴き出した。動画配信サイトの実験動画でスライムの中に焼けた鉄球を入れてみたってのが有ったけど、なんかあんな感じだ。私が維持しているリメインスペルのパスの魔力流量が大きくなったので、魔力のマネジメントをしていた。


「2番隊、防御、3番隊子スライムを潰せ!」


 槍を突き立てている1番隊隊員を盾を掲げた2番隊隊員がビッグスライムの触手から守り、継続ダメージでポロポロ湧き出す小スライムをミーナちゃんと3番隊の衛兵さんがプチプチ潰していく。サスタさんとトシ君は暴れる触手を迎撃だ。


「上手い事いってるみたいですね」


 横を見るとジグラートさんは目を瞑って瞑想(魔力回復)中だ。ジグラートさんにはエンチャントウエポンもマジックシールドもいらなかったみたいなので、マナリカバリーをかけ直しておいた。マナリカバリーは自分にかけても基本的に赤字だし、トシ君とミーナちゃんは魔力なんて使わないしで、せっかく覚えたのに使いどころが無かった。なので初披露である。


「これだけの支援魔法を維持し続けて、本当に大丈夫なのか?」

「ん~なんか瞑想したら、後10分位は維持できますね(魔力マイナスで血反吐吐くけど)」

「いや、支援魔法を維持しながら、瞑想は普通できない」

「あれ? そうなんです?」


 ん~普通がよく分からない、まぁこの頃忘れかけてたけど私って精霊使いなんだよね。そこら辺が影響しているのかな? あとエルフに隠しスキル的なやつが有るのか。まぁよくわからんね。


「君は本当に」


 そう言って笑いかけるジグラートさん。なんかちょっと居心地が悪い。


「よし、もう行けるだろう」


 そう言ってジグラートさんは立ち上がると魔法を詠唱し始めた。ジグラートさんの目の前に魔力が練り上げられて行き球体を形作っていく。


「ライトニングボール」


 バランスボール大の輝く電球が人が歩くくらいの速さでゆっくりとビッグスライムへと放たれた。サスタさんやトシ君ミーナちゃんや衛兵さんたちが一斉に離れると、電球はビッグスライムに溶け込むように吸い込まれた。


 ドパン!!


 破裂したビッグスライムの破片と衝撃波と汚水の津波が一帯を飲み込む瞬間咄嗟に。


「汚染の精霊よ!」


 ありったけギリギリ死なないだけの魔力をぶち込んで、汚染の精霊に全員を守ってくれるように頼んだ。一気に魔力が抜けていく感覚と共に、私は気を失った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ