《もしかして:人間 嫌われない方法》
地面にしゃがみ込んでしまったアルフィリアにリヴルーフェは申し訳なさそうに声をかけた。
「ごめん、アフィ。ちょっといじわるしたくなっちゃって」
「ひどいよ………」
「落ち着いたらいろいろ説明させて」
「本当にちゃんと説明してよ、死神様」
先ほどより赤みの引いた顔を上げ、口を尖らせ、上目遣いで嫌味っぽく言うアルフィリアにリヴルーフェは思った。
(やっぱかわいいな、この人)
それにえっちな顔も似合うし…と考えようとしたが、いけない事をしているような気がしてきたリヴルーフェはやめた。
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二人は屋敷に向けて歩き出した。
隠し事をしていたリヴルーフェ、恥ずか死にそうになってしまったアルフィリア。お互い何も話さず、気まずい空気を纏って帰宅した。
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「リヴィ」
屋敷の廊下でアルフィリアは立ち止まり、リヴルーフェに背を向けながら静かに言った。
「………はい」
一応は保護してもらっている身で隠し事をしていたことにリヴルーフェは少し後ろめたさを感じて小さな声で返事をした。
アルフィリアはまだ背を向けていた。
「とりあえずもう遅いし、朝にしよう」
そう言ってリヴルーフェの返事も聞かずにアルフィリアはそそくさと部屋へ向かった。
(リヴィには失礼だけど背を向けてたし、外は暗かったから、さっきからずっと顔が赤いの……バレてないよね?)
とアルフィリアが思っているとは少しも考えていないリヴルーフェは、自身に与えられた部屋に向かいながら、人間に嫌われない方法を必死に考えていた。
(もし嫌われて追い出されたら、調査対象を近くで観察できなくなる。これはまずい。何したら許してくれんだろ、プレゼントとかか?いやでもワンチャン正直に事情を話せば……)
そんなことをしていたら部屋にたどり着いたが、リヴルーフェは眠ることができない。
なので朝まで考えることにした。もっとも、考える必要はないのだが。
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リヴルーフェは頬への暖かい光が慣れてきた頃動き出した。
ついさっきまとまった考えを再確認する。
(アフィは隠そうとしていたみたいだけど、顔が赤くなっていた。つまり、顔が赤くなるほど怒っていたということ。嫌われる寸前まっしぐら。なら、どうにか好感を得ればいい。人間は誠実な者に好感を示す傾向にあるから、ちゃんと正直に話そう)
正直に言えば仕方ないとして、近くにいさせてくれるだろうとリヴルーフェは結論づけた。
「よし、いざ行かん」
リヴルーフェは立ち上がり、部屋を出た。
廊下を歩き、アルフィリアの部屋の前まで行く。リヴルーフェはノックをしようとしたがやめた。階段を登ってくるアルフィリアの気配を感じた。
リヴルーフェも階段のほうに向かって歩き出す。
(人間は日が出て少しして起きる人が多いけど、アフィはどう考えても日の出すぐから起きてる……早朝から何してるんだ?)
リヴルーフェはそこでやめる。考えるのが面倒になったからだ。アルフィリアが何の時間に起きて何をしていようが調査には関係ない。何時に起きるのかで"源"の突然変異が起きていたらリヴルーフェはとっくに気づいている。
やがて二人の目があった。
「おはよう、リヴィ」
想定していたものより穏やかな挨拶にリヴルーフェは驚いたが、表情を変えず言った。
「うん。おはよう」
さあ、ここからが勝負だ。とリヴルーフェは少し気合というものを入れてみた。
時間が飛ぶ「 ++++ 」の記号は死神なので、十字架をイメージして「 + 」を使っています。




