イカイロスベースにて愛込めて
節分ですよ。中学受験、東京二日目ですよ
翌日、人類史上第二の最悪の日と呼ばれる所以にもなったあの事件が発生する。
「緊急連絡!!緊急連絡!!
東の方角より悪魔軍が進軍!!!全ギルドの総員、戦闘準備に取りかかれ!!」
朝、けたたましいサイレンの音と共に衝撃のニュースが飛び込んできた。
そう、悪魔軍が人類へと矛を向けてきたのだ。
早急に準備を済ませ、俺たちは本部へと向かった。
「諸君!詳しい説明は省かせてもらうが、兎に角緊急事態だ!皆にはこれから最前基地、イカイロスベースに向かってもらう!」
本部には転移のギフトを持つチルドレンがおり、その人によって俺たちや他のギルドの者はイカイロスベースへと送られた。
「ここが····」
基地の中は本部同様に近未来風の造りだが、外を見ると荒廃した土地が広がっている。その奥に海があり、そこには島のような土地があった。
「もしかして、あれがヤマト?」
「そうよ。東の大国シュリンゲル王国の近くに位置する海の中にある島国、それがヤマトよ」
話をしていると、軍服を着た女の人がやってきた。
「貴様らが送られてきた兵か···。よいか?ここは戦場だ。ここは今までの鍛錬、常識、倫理、その全てが否定される場だ。いつでも命を捨てる覚悟をしておけ。それができない者は···この場から去れ。今なら特例として逆賊と見なさいでおこう····さあ、そのゲートをくぐれば直ぐに元の本部に戻れるぞ」
なんと怖い人だろうか。これが死線をくぐり抜け、死を常に前にしている現場の人間なのだろう。
半数ほどはビビってしまい、戦線離脱してしまった。うちのギルドからも何人かは離脱してしまったが、新人たちはしっかり残ってくれた。
「半分は残ったか、予想より多いな。それではこれより!前線死守の為の作戦を説明する!ここからは泣いても喚いてもどうにもならんぞ!!
成功を為したければ、己で為せ!!!それが戦争だ!!」
『オォーーーー!』
作戦は以下の通りである。
勝利条件は、前線の死守ないしは敵兵の殲滅。
敗北条件は、前線崩壊。
基本方針はヒット・アンド・アウェイ。少人数の兵で動きを止め、相手が躊躇した隙に交代。これを続けていく。基本的には十人1チームの三十部隊で動いていく。
俺はレイナとナーブ、その他の十人チームである。
ヤマトは完全鎖国体制を貫くため、奴らの通り道になることはないだろうが、こちらへの手助けがあるということも無い。
敵はおそらく海を迂回して通る。そこで迎え撃つことで、少人数でも対処できる。
「いいか、これは攻略では無い。防衛だ。我々も無駄な犠牲は出したくない。無理なら退け。貴様らは訓練も受けていない素人、最初から戦えなくて当たり前だ。貴様らを待つ者たちの為にも生きて、全員帰るぞ!!わかったか!!」
『サー!イエッサー!』
「では!作戦開始!」
悪魔軍の軍勢が到達まで、残り一時間···
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今回の感想
いやー、かなり急展開になってきましたね。
ここで少し補足(足りなかった所があれば感想とかDMで聞いてもいいよ!)
人類軍の上層部の方々は中々悪魔軍について情報が入らないという状態が続いており、ピリピリしてました。そんな中、レンばっかりがエンカウントするのでちょっとムカついてたんでしょうね。
ランキング上位のチルドレン達も、急に新人がしゃしゃってきたらムカつきますよね、そういうことです。
各々のギフトの調査結果は、次回くらいに触れます。
そういえば、レンたちのギルドにも強ーいチルドレンが5人いるというアレがあります。それはこの章が終わり次第で。




