ついについにの決勝戦
ヒマになるとか言いつつなんだかんだ忙しくてね。ごめんちょす
「ふー、いよいよか·····」
遂にこの時が来てしまった。決勝である。
「レン、奴の能力今までのとは別格な強さだ。十分に警戒していけ。攻めはあまり考えない方が良いかもしれないな」
「シュウさんがそんなに真剣ってことはよっぽど凄かったんでしょうね。ま、どんなに強くても善戦くらいまでは頑張りますよ」
「無茶しすぎるなよ。来年も出たけりゃ出れるんだからな」
「····わかってますよ」
確かに大会は来年もある。だが、どうせやるなら勝ちたい。それが男って生き物のサガなのだから
「決勝戦!レン選手 対 プランツ選手 始めィィィィィィ!」
「あれ、あなたは·····」
「おぉ〜、きみぃはあの式典の時のぉ!君も出てたんだねぇ」
「お久しぶりです!あの時はありがとうございました!」
「いいよぉしゃざいなんてさぁ〜。そんなことよりぃ、戦おうぜぇ!あん時からぁ〜君にそこそこ興味があったんだ〜よねぇ〜」
「はい!勿論そのつもりですから!」
さっそく、俺はプランツの脚へと蹴りを入れる。
それをプランツは後ろへと下がり避け、距離を取る。
「いいねぇ!他の奴等より遥かに強ぉいよ!戦っててひさびさに楽しぃくなってきゃったぁなぁ〜」
突然、地面が震え始めた。そしてやがて、地面から木の幹ほどの大きさの物が現れた。先端が細くなっていたり、触手のように動くなど明らかに幹ではなさそうだが。
「これはぁ、僕の能力〜『庭師』。これでぇ植物を操作できるんだよぉ〜。因みにこれは木の根っこだよ」
「これか、別格の強さってのは」
すると木の根はプランツの前でオリのような物を形成し始める。
「これを壊してぇ、僕に攻撃できるっかなぁ?」
プランツは悠長にオリの中で木の根でできた椅子にもたれてくつろいでいる。
「壊すだけならいけるはず!」
だが、近づけば木の根が攻撃を仕掛けてくる。あんな丸太のような太さの物が当たったらひとたまりもないだろう。
「よっ!ほっ!はっ!」
「避けてばっかじゃ〜ダメだよ〜」
「そんなわけっ!ないでしょ!よっ!」
タイミングを見計らい、木の根に掴まることに成功した。
「準備完了!」
「何を言ってるんだぁ〜い?こうすればいいんだよ〜」
大量の木の根は俺が掴まっている木の根目掛けて一斉に襲ってくる。だが、俺はここを狙っていた。
ドガン!
あれだけ太い物同士がぶつかりあえば必ずどちらかは削れるだろう。辺りに何辺か木の根が落ちている。俺の狙いはそれにこそある。
「5倍!」
「なるほどね~。武器を作り出すとはね〜」
「こいつがあれば十分にあなたの所まで詰められますよ!」
「かも〜ん!」
俺はプランツのオリまで突撃する。途中に木の根が襲ってくるが、全て両手の巨大化させた木の根で対処が可能だ。
「ここだぁぁぁ!」
オリの隙間からプランツへ木の根の先端を向ける。だが
ベギッ!
なんとオリの一部の根が変形し、プランツへと向けた木の根が折られてしまった。
「よくやったぁよ。褒めてあげるぅよ」
「ここで終わりじゃねぇ!」
俺はもう片方の木の根をプランツへと向ける。
「その距離じゃあ届かないぃよ!」
「俺にはこの能力がある!長さ5倍!如意棒(伸縮自在の想い)!」
「グフッ!」
『巨大化』の能力は質量やその物自体の大きさだけでなく、長さも変えることができた。しかし、その場合は密度がそれだけカスカスになるため普段は使わないようにしていた。だが今日は俺の持ちうる全てをぶつける勢いである。使えるものに良し悪しを付けている暇は無い。
伸びた木の根は的確にプランツの右頬を捉えた。
「どうじゃい!」
「く、クフフフフフっ!効くねぇ····よぉぉく効くよぉ·····。久方ぶりに攻撃されたもんだから守り方を忘れてたよ···!」
プランツは先程後方に殴り飛ばされたことをいいことにそこで先程より強固なオリを形成する。
「さっきまではぁ、自動追撃にしてたけどぉ、ここからはぁ僕が操作するぅ!」
「来いやぁ!」
さっそく最初の攻撃がやってくる。先程より速さは上がっているとはいえ、避けれない程ではない。タイミング次第でまた打ち返してから詰めていこう。
だがしかし、あれからかなり攻撃を見定めているがすけ入る隙間もない。さすがはこの大会の5連覇王者なだけある。能力のステータスも抜かりなく上げている。
「さあぁ!追い詰められてますよぉ!」
「!?」
なんといつの間にか場外まで残り五歩にまで近づいてしまっていた。
「さらぁに追い詰めちゃうよぉ!」
ここからは被弾を覚悟で避けるが、やはり追い詰められてしまう。
「クソッ!」
「まだ諦めるには速いぜ!」
「だ、誰だ!」
「オレっちだよ!レイナご主人の火の精霊、プミロだよ!」
「お前がここにいるってことは···まさか!」
「そうだよ!ご主人が見かねて送られて来たんだよ!」
レイナの方をチラっとみると俺へうなずいてくれていた。レイナ、ありがとう!
「ほら、オレっちがいれば逆転できるだろ?」
「あたぼうよ!」
俺は手に持っている木の根に火をつける。
「な、にぃぃぃぃ!?火ぃ!?どこから出したのだぁ!?」
「精霊···いや天使からの応援···ってところかな」
「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
プランツは先程より速く攻撃をしてくる。だが全て燃しつくされてしまう。あっという間にオリの前までたどり着く。
「ここまでだ!」
「ようやく·····本気になれそうだァァァよ·····!」
何か嫌な予感がする。
「行くゥゥゥよ·····『才能』!」
「何っ!?」
突如、プランツから光が放たれる。これには目を瞑らざるをえない。
だんだんと目が直る。とっさにプランツの方を見ると、そこには鎧のような物をまとったプランツがいた。
「これが····『才能』なり」
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