初クエスト
これからはちゃんと出していこう
朝5時、レイナはいつもどうりの時間に起きた。
「レンを起こさなきゃ·····あっ、そうだった。レンはもう別の部屋なのよね·······」
レンがいなくなった部屋は広く、しかし狭くも感じてしまう。
「別の部屋ってだけよね!今から起こしに行けばいいのよ!」
LOCK
「くっ····!起きたらたたじゃおかないから!」
「おはよー、レイナちゃん!そういえば今日からクエストに行くのよね!」
「おはようございます!カマージュさん。そうなんですよ!ちょっと不安ですけど頑張ってきます!」
「大丈夫よ!星1クラスくらいならよっぽどの事がない限りは安全だから。初めてだから付き添いもいるし」
「なら安心しました。それにしてもレンが遅いんですよ!起きるのが!」
「そうなの~?でもね、レイナちゃん。時間を考えた方が良いわよ。さすがに朝の5時半に起きてくる人なんてあなたぐらいよ?」
「そうなんですか?私が村にいた頃なんて5時起きなんて沢山いましたよ」
「たぶんそれは農作物とか諸々の為だからよ。少なくともギルドでクエスト受注している人に5時起きはいないわよ」
そんな話をしてると、部屋からレンが出てきた。
「いやー、いつも5時に起こされてたからついついこの時間に起きちゃいましたよー」
「まあまあ、良いじゃない。そういえばレイナちゃん怒ってるわよ〜!部屋に鍵をかけてるせいで起こしに行けなかった、って」
「かけるのが普通でしょ」
「そう?私はかけてないわよ?」
「お前さぁ、仮にも女子なんだからそういう所気をつけとけよ!」
「そうよ!レイナちゃん!」
「わ、わかりました。今日からつけます」
「さあ!今日は待ちに待った初クエスト日です!今日受けるクエストは······これ!『薬草の採取』!」
「星1ってのはわかっててもショボく思えちゃうよなぁ」
「ちなみに!このクエストは完全歩合制だ。つまり、働けば働くほど金が貰える!はじめのうちにはピッタリなクエストなんだ」
「じゃ、早速出発しますか!」
「よし!行くわよ!」
「ここがヒレン山か、ここで薬草を取ればいいんですよね?」
「そうだ。ちなみに能力を使ってもいいぞ!存分に取れ取れ!今日は焼肉だー!」
『オー!』
こうして初めてのクエスト、薬草刈りがはじまった。
「現れよ!土精霊グー!」
「おいどんにお任せあれ!」
するとグーは地面を思いっきり殴る。すると、殴ったところから半径三メートルほどの範囲に生えていた草だけが抜けた。後は回収するだけである。
「つ、強え!」
「まだまだ下級精霊なのにここまで力があるとは·····。末恐ろしい······」
俺もやってやろうと思ったが、特に良い方法が思いつかなかった。なので手でむしりまくった。
「よし!そろそろ切り上げよう!」
レイナはあの後も色んな所で草を刈りまくり、なんとゴミ袋4袋分も集めていた。
シュウさんも持ち前の体力で集めまくり、レイナには及ばずとも2袋分は集めていた。
そんな俺は3人の中でダントツのビリ。なんと袋一個にも満たせなかった。
「じゃあ、あとはこれをギルドに戻って提出すれば完了だ!もどるぞ!」
「帰りましたー」
「おかえりなさい!どうだった?初クエストは!」
「簡単でしたけど、良い経験になりましたね」
「さあ!お楽しみの報酬でーす!まずは僕、1000ゴールド。
次にレイナ!2500ゴールド!凄いな!」
「精霊ちゃんのおかげですよ〜!」
「最後にレン!3000ゴールド!」
「うょっし!」
「なんで!?どうして一番少なかったレンが一番多くもらってるの!」
「へっへー!秘密!」
まあ、ただ薬草を巨大化させて出しただけだけどね。
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