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澱
濁った水は平穏のなかで澄んでいく。
上部には清らかな水がたたえられ、汚い澱は深く深く沈んでいく。
沈んだ底は暗く冷たく、そして汚い。
底から、光がさす水面を見上げる。
光がゆらゆらと揺らめいている。
澱は綺麗な光に憧れて、また上へと浮かぼうとした。
しかし他の澱に絡め取られ、それは叶わない。
他の澱もまた、わかっている。
いくら焦がれようとも、届く筈のない世界。
澱は光り輝く世界に憧れながら、冷たく、暗く、汚い世界で溶けていく。
世界の底で溶けて行く。
ここは地の底、海の底……
そう、ここは世界の底。
澱は溶けて眠っていく。
いつかまた世界がかき混ぜられたなら、世界が濁ったその時は、きっとあの上までいけるだろうか。
その時まで、世界の底で溶けて眠ろう。
ここは地の底、海の底……
そう、ここは世界の底。
アンダー オブ ユニバース
冷たく、暗い、世界の底。
汚い、汚い、世界の底。




