表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホエイルホエル  作者: たろ
三幕

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
48/61

永遠少年⑫


「コーヒーが冷めてしまいました。

淹れ直しましょう」


長谷川はカイとアオろカップを回収すると、コーヒーメーカーへと向かった。


「秘密結社って……

こんな事、知っちゃって大丈夫なのかな」


アオの顔に不安の色が滲む。


ガチャンとコーヒーカップが雑におかれる。


「秘密を知ってしまったからには……!」


急に発せられた長谷川の言葉に、アオが身を強張らせる。


フッと長谷川は笑いながら「なんて事は、ありませんよ」と新たに淹れたコーヒーを差し出した。


アオは唇を尖らせた。

揶揄われた事に少し怒っている。


「申し訳ない。

少し空気が重たくなってしまったので、アイスブレイクと思いまして」


長谷川はあまりジョークのセンスはない様だ。


「その『八咫烏』って言うのは、どんな組織なんですか?

三本足の鴉の事ですよね?」


カイは日本の神話にでてくる三本足の鴉、もしくは、サッカー日本代表のキャラクター程度しか、知らなかった。


「古くから日本の政治を裏で操り、暗躍して来た組織と言われています。

その影響力は日本だけに留まらず、他の秘密結社とも結びつきがあるとか……

今更隠す様な事でも無いのでお伝えしますが、世界管理機構には、いくつかの秘密結社所属の人員がいる様です。」


「それ……

そんな、さらっと言っていい事ですか?」


やはりアオは『知ってはいけない領域』に踏み込んでいる気がした。


「大丈夫ですよ。

公然の秘密、と言うやつです。

今回の鎧塚の件で、知る人間が更に増えましたから。

……話をもどしましょうか。

鎧塚は『八咫烏』から何か特別な任務を受けている様です。

そして、他の秘密結社よりも『八咫烏』一歩先んじている。

その証拠に、世界管理機構において、奴は重要なポジションへの昇進が異常に速い。」


「昇進が早いのは、長谷川さんも同じなんじゃ?」


カイは以前唐沢が「年下の上司だ」と愚痴っていた事を思い出した。


「私は、ただ有能なだけですよ」


長谷川は事もなさげに答える。


「任務が何かはわかりませんが、今までの鎧塚の行動は(モビーディック)やPWについて、私たちの知らない情報を持っている可能性が示唆されます」


「知らない情報……」


あの謎に包まれた鯨に対して、どうやって情報を知り得るのだろうか。


「鎧塚は『レセプター』の可能性が高いんです」


「レセプター?」


以前にも長谷川はその言葉を呟いている。


「私達は現状を説明する為に、科学者達から幾つもの仮説を集めました。

その中で一つ、この現状を説明出来るものがあります。

私達はその仮説を一つの指針として、行動している訳なんです。

そこで言及されているのが『レセプター』についてです」


長谷川は一呼吸おく。

淹れ直してくれたコーヒーは、また冷めてしまった。


「『レセプター』

それは、別の世界を知る者です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ