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ホエイルホエル  作者: たろ


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PW01-刀と鬼の世界①

ジパングは独自の文化を持つ島国だ。


その歴史は日本の歩みと似ているものの、大きく違う点もみられた。

百済遠征や、黒船来航など、海外と関わった記録がみられない。

幕府制度をとっている点は酷似していたが、首都は江戸では無く京都にあたる位置で、京幕府と呼ばれている。

身分制度をとっており、一番多いのは農民だ。

ただ、農民にも帯刀は許されていた。


その理由は鬼の存在だ。

生物学的には哺乳綱・霊長目・人科・鬼族に定義される。


姿形は人に似ている。

鬼は暴力性・残虐性が高かった。表皮が浅黒く硬化しており、くすんだ赤や青に見える。

知力も高く、人の言語を理解した。

頭部には角と呼ばれる器官があり、蛇のピット器官の様に赤外線を感じとっている。

その分視力は低下しており、色を認識していない。

見えている景色は白黒の濃淡だと言う。

その暴力性の高さからか、大きなコミュニティを作る事は無く、子育てにを行う時期だけツガイで過ごす。

子供が離乳した頃には、子供を置いてそれぞれに別れ活動を行う。その習性のせいで、鬼の数は多く無く100匹程度だった。

鬼は山の中の洞窟などに住まい、時折里におりてきては家畜や人を襲った。


ジパングの人々は鬼からの自衛の為、刀術が磨かれっていったのだ。


自衛隊が調査に乗り出した際、ジパングの人々は「新種の鬼が現れた。」と勘違いし交戦にいたる。


自衛の隊員達は、刀に着物の人々を見て、侮っていた。

着物と刀を見て、数段遅れた文化だと認識した。

アサルトライフルを装備し防刃・防弾スーツも着用している。自衛隊が主導権を取れると考えた。


しかし、独自の技術を磨いて来たジパングの刀術は自衛隊の想像を超えていた。


先遣隊とジパングの村人が初めて接触した際、村人は鬼だと勘違いし抜刀した。


それを受け自衛隊員は威嚇射撃を行う。


初めて見る銃に驚き、戦意を失うだろう。

何ならアニメで見る様に「妖術だぁ」と驚く姿を見られるかもしれないと自衛隊員達はニヤニヤした。


次の瞬間、威嚇射撃をした隊員が膝をつき地面に倒れた。地面にじわりと血溜まりが広がる。その側きは斜めに切られたアサルトライフルが転がっている。


村人は下半身の力を抜き、意図的に重心が下がる。

転倒しない様に反射的にに一歩前に足が出る。

その瞬間、力強く踏み込み、高速に自衛隊員と間合いをつめた。

下から上に刀を振り抜く。


自衛隊員は前屈みに倒れ、事切れた。



ジパングとの最悪のファーストコンタクトから、数ヶ月が経ち、関係は修復されつつある。

世界管理機構が自衛隊に代わり交渉に当たった事が功を奏した。

もう一つの要因は世界管理機構から出された提案だ。


鬼の絶滅に協力する。


世界管理機構とジパングとの協定が交わされた。



「つまり、オレは鬼の討伐に参加すると…」


はじめて訪れたジパングの山並みにはソメイヨシノが咲き誇っている。

濃淡ある桃色の山並みと、風に舞う花びらの美しさに目を奪われる。

この美しい山の中に、そんな恐ろしい生物がいるとは到底想像がつかない。


紺の小袖に袴を合わせた(かみしも)を着たカイが山並みを眺める。

その腰に帯刀している真剣の重みに、現実なのだと実感させられた。



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