UofU(PW-24)
「カイ君、今回、同期はありましたか!?」
部屋に入るなり、長谷川は問い掛けた。
カイは長谷川に、椅子に座る様促す。
「今回のケースはかなり…特別だと思います。」
「特別?」
長谷川は、座らず話しを続ける。
仕方ないのでカイも立ったまま、話しを続ける。
「今までの様な同期とは違います。
その世界特有の能力に目覚める感覚はありません。
ですが、何か…世界が大きく変わった様に感じます。」
長谷川は唾を飲む。
目の前の少年はとても抽象てきな話しをしている。
だが、それが何よりも信じられる事を長谷川は知っていた。
「エヴァ博士の仮説は覚えていますか?」
カイからの問いかけに長谷川の背筋に寒気が走る。
忘れる訳がない。
一番当たってほしくない仮説なのだから…
「君がそれを口すると言う事は…つまり…」
言葉にした瞬間、確定してしまう様な気がして言葉を濁す。唯の悪足掻きだ。
カイは長谷川の目を見て頷く。
足の力が抜け、よろめき、椅子の背もたれで体を支える。
カイに勧められた時に、椅子に座っておけばよかった。
まぁ、こんな情けない姿を彼に見られた所で今更どうと言う事もないのだが…
「そうですか…
横軸では無く縦軸と言う事ですか…
それで…上と下、どちらですか?」
長谷川の問い掛けに、カイは「おそらく…」と前置きをして答える
「下です…」
悪い予感ほどよく当たる。とは言うが、今回は別格だ。
長谷川は椅子に腰掛け目頭を左手押さえて、苦虫を噛み潰した様に呟く。
「…アンダー オブ ユニバース」




