疑わせない
【第六討論 黄の腕力】
[さっきも言いましたが、黄くんは腕力が弱いんです。
あとは、《握力》ももちろん弱くて。]
なくあの証言にるあは問いかける。
[握力が弱いって言ってもさどのくらいなの?
男の子にしては弱いってこと?]
るあの問いになくあが答える。
[えっと!黄くんは男の子にしてはじゃなくて、人として握力が弱いんです。
握力は10以下で最高は13だった気がします。
なので…《《普通》》じゃ、重要倉庫から刃物を取り出して、持ってくる。
そんな、力もありません!]
なくあの回答に反論する。
[普通ならね。もし、突発的な力が働いたとしたら?
黄くんでも殺害が可能じゃない?]
るあの発言になくあが言い返す。
[待ってください!突発的な力って何なんですか?]
なくあの問いかけの後爽一が口を開く。
【第七討論 突発的な力】
[るあちゃんじゃなくてごめんね。
突発的力の代表的な例は、《《能力》》と《《種族覚醒》》の2つだね。
覚醒なら能力が一般的だけど。
《《別の覚醒》》なんて聞いたことないしな。]
爽一の発言にるあが発言する。
[別の覚醒が起きたんじゃないですか?]
るあの発言に白兎が文句をつける。
[おい!別のあいつの言う通り、別の覚醒なんか聞いたことねぇぞ。
能力か種族って考えるのが基本だろ。
まぁ…もし黄が犯人ならだけどな。]
白兎の発言にリリアが口を出す。
[種族は、ナイト思うヨ?
種族を持つと霊気の匂いがするノ。
日本人には嗅ぎ取れナイ、苦い匂いがネ。
デモ、コウからはしないんダヨ。]
続けてゆとが口を開く。
[僕は、父親も母親も能力者だから邪気が感じ取れるんだ。
でも、黄さんには邪気がない。
そうなるとね、るあさんが頷いた別の覚醒が正しいのかもね。]
皆の反論は、鋭くなくあの耳に入ってくる。
反論したくても、内容が浮かばない。
[待って…黄くんは犯人じゃない。]
小さな声は、黄以外には届かない。
[黄くん…ごめん。もう守れない。]
なくあは、弱々しい声で呟いた。
[やっぱりさ、疑われてるのは俺だし自分でやるよ。]
黄は、なくあにだけ聞こえる声量で囁く。
[皆さん!俺が犯人では無いと証明してみせましょう。]
新たな討論が始まる。
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