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哀蛹乱の非行期  作者: 亡久むふ
第一章:第一節 イレギュラー

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疑わせない

 【第六討論 黄の腕力】

[さっきも言いましたが、黄くんは腕力が弱いんです。

あとは、《握力》ももちろん弱くて。]

なくあの証言にるあは問いかける。

[握力が弱いって言ってもさどのくらいなの?

男の子にしては弱いってこと?]

るあの問いになくあが答える。

[えっと!黄くんは男の子にしてはじゃなくて、人として握力が弱いんです。

握力は10以下で最高は13だった気がします。

なので…《《普通》》じゃ、重要倉庫から刃物を取り出して、持ってくる。

そんな、力もありません!]

なくあの回答に反論する。

[普通ならね。もし、突発的な力が働いたとしたら?

黄くんでも殺害が可能じゃない?]

るあの発言になくあが言い返す。

[待ってください!突発的な力って何なんですか?]

なくあの問いかけの後爽一が口を開く。


【第七討論 突発的な力】

[るあちゃんじゃなくてごめんね。

突発的力の代表的な例は、《《能力》》と《《種族覚醒》》の2つだね。

覚醒なら能力が一般的だけど。

《《別の覚醒》》なんて聞いたことないしな。]

爽一の発言にるあが発言する。

[別の覚醒が起きたんじゃないですか?]

るあの発言に白兎が文句をつける。

[おい!別のあいつの言う通り、別の覚醒なんか聞いたことねぇぞ。

能力か種族って考えるのが基本だろ。

まぁ…もし黄が犯人ならだけどな。]

白兎の発言にリリアが口を出す。

[種族は、ナイト思うヨ?

種族を持つと霊気の匂いがするノ。

日本人には嗅ぎ取れナイ、苦い匂いがネ。

デモ、コウからはしないんダヨ。]

続けてゆとが口を開く。

[僕は、父親も母親も能力者だから邪気が感じ取れるんだ。

でも、黄さんには邪気がない。

そうなるとね、るあさんが頷いた別の覚醒が正しいのかもね。]


 皆の反論は、鋭くなくあの耳に入ってくる。

反論したくても、内容が浮かばない。

[待って…黄くんは犯人じゃない。]

小さな声は、黄以外には届かない。

[黄くん…ごめん。もう守れない。]

なくあは、弱々しい声で呟いた。

[やっぱりさ、疑われてるのは俺だし自分でやるよ。]

黄は、なくあにだけ聞こえる声量で囁く。

[皆さん!俺が犯人では無いと証明してみせましょう。]

新たな討論が始まる。

9話を読んでくださりありがとうございます!

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