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哀蛹乱の非行期  作者: 亡久むふ
第三節 セイヴァー

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36/38

暇潰しは探索で

 9月19日になった。

明日は修学旅行当日。

2年3組の教室には、るあの他にいなと繭がいた。

[いや〜!前日となると、そろそろやることないね〜?]

いなが口を開く。

[学校の探索でもすれば?全部見てきたわけじゃないでしょ?]

繭がいなの発言に言葉を返す。

[よし!行こう!学校探索!]

いなは2人の手を引き歩き出す。

 教員棟3階。

きっと、この学校内で1番異質な空間。

いなはまず、重要倉庫を開いた。

重要倉庫内には、本当に多くの凶器が存在する。

刃物や鈍器、投擲物に爆発物。

全て犯行に使えるようなものばっかりだ。

その奥の段ボールの山の下、黄の犯行で使用された血で濡れた鉈が落ちていた。

 3人は重要倉庫から出た後、蛹魅室へ入った。

14個の球体の内4個は黒くなっている。

そして、5つ目の球体は濁った色になっていた。

[この骨誰のかな?]

いなは、中心に吊られた綺麗な人骨を眺めている。

 3人は蛹魅室を出た後次の行動を考えている。

背後から物音がした気がし、るあは振り返る。

さっきまでいた、蛹魅室から蜘蛛の手足が現れる。

そして、その後ろから。

巨大なカマキリが姿を見せる。

[……!]

るあは咄嗟にいなと繭の手を掴み走り出す。

 HR棟まで逃げてもカマキリは追ってくる。

[白兎先輩!ヘルプミー!]

いなが奥の方にいた白兎に呼びかける。

[お…おう!]

白兎は踏み込み、カマキリと距離を詰め殴りつける。

カマキリの肉体は深く凹む。

[おい!逃げろ!ここは俺様に任せろ!]

白兎がカマキリの前に立ち塞がると、カマキリは去っていった。

[あ…あぁ?なんだったんだあいつ。]

白兎は何か知ってるような声色をしていたが、怖く聞くことはできなかった。

 そして数時間後、消灯時間になる。

明日は修学旅行。

皆ワクワクしながら眠りにつく。

36話を読んでくださりありがとうございます!

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