暇潰しは探索で
9月19日になった。
明日は修学旅行当日。
2年3組の教室には、るあの他にいなと繭がいた。
[いや〜!前日となると、そろそろやることないね〜?]
いなが口を開く。
[学校の探索でもすれば?全部見てきたわけじゃないでしょ?]
繭がいなの発言に言葉を返す。
[よし!行こう!学校探索!]
いなは2人の手を引き歩き出す。
教員棟3階。
きっと、この学校内で1番異質な空間。
いなはまず、重要倉庫を開いた。
重要倉庫内には、本当に多くの凶器が存在する。
刃物や鈍器、投擲物に爆発物。
全て犯行に使えるようなものばっかりだ。
その奥の段ボールの山の下、黄の犯行で使用された血で濡れた鉈が落ちていた。
3人は重要倉庫から出た後、蛹魅室へ入った。
14個の球体の内4個は黒くなっている。
そして、5つ目の球体は濁った色になっていた。
[この骨誰のかな?]
いなは、中心に吊られた綺麗な人骨を眺めている。
3人は蛹魅室を出た後次の行動を考えている。
背後から物音がした気がし、るあは振り返る。
さっきまでいた、蛹魅室から蜘蛛の手足が現れる。
そして、その後ろから。
巨大なカマキリが姿を見せる。
[……!]
るあは咄嗟にいなと繭の手を掴み走り出す。
HR棟まで逃げてもカマキリは追ってくる。
[白兎先輩!ヘルプミー!]
いなが奥の方にいた白兎に呼びかける。
[お…おう!]
白兎は踏み込み、カマキリと距離を詰め殴りつける。
カマキリの肉体は深く凹む。
[おい!逃げろ!ここは俺様に任せろ!]
白兎がカマキリの前に立ち塞がると、カマキリは去っていった。
[あ…あぁ?なんだったんだあいつ。]
白兎は何か知ってるような声色をしていたが、怖く聞くことはできなかった。
そして数時間後、消灯時間になる。
明日は修学旅行。
皆ワクワクしながら眠りにつく。
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