依井奈の反論
【第十討論 依井奈の反論】
[言いたいことは沢山あるよ。
まず、水こぼしちゃったのだって《《偶然》》。
証拠隠滅しきれないでしょ?多分…
凶器だって、もしかしたら誰かが私のカッターを《《取った》》のかもだし。
虫化しても先生に見られず体育館に入るは無理でしょ?
もしも、どれだけ運動神経が良くなって、脚が凄く速くなっても無理なんだよ。
あとさ、私はリリアが1人って知らない。
殺しに行ってもリリアは繭といる。
そう思ってるわけだからね。
しかもリリアの傷は数が多かった。
あの短時間であそこまでの傷を追わせる。
全部全部《《不可能なの》》!]
そうだ…不可能なんだ。
るあが賛成しようと口を開こうとする。
しかし、いながそれを遮る。
[昆虫化…不可能を可能にするもの。
そして、昆虫化で運動神経が上がれば。
視認されない場所…走り幅跳びの応用だよ。
扉の上ギリギリから遠くに着地し、そのまま視認しづらい場所へ行き隠れながら、リリア先輩を殺しに行く。
可能だよ。
殺した後に水を浴び返り血を消す。]
いなの指摘は昆虫化が必須条件だった。
でも、依井奈が黙り込んでいる。
何かを考えてるようだった。
[ねぇ!依井奈…おしえて…本当のこと。]
るあは、依井奈へ事実の提示を求めた。
悲しそうで苦しそうな声をして。
[じゃあ…嫌わないでくれる?]
依井奈の発言は、嫌悪を嫌がるものだった
[もちろんだよ…]
るあは静かに答えた。
[皆の予想通り。
私が犯人だよ。]
依井奈はるあへ優しく答えた。
[なんで…殺したの?それが聞きたいの。]
るあの言葉を聞き、依井奈は微笑んだ。
[じゃあ…教えて上げる。
幼馴染で親友だった私の最期の我儘を。]
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