可能性への反論
【第九討論 残されたモノ】
[あのですね。
カッターナイフの発生源は分かりませんよね?
何処にあったかとか…まずカッターナイフも発見されてないし。
まぁ…それは置いといて。
特に深めて欲しいのは、侵入経路なんですよ!
もしも、外からの侵入の場合監視の先生がいたならバレます!
結果、侵入は《《不可能です》》!]
美夏の言う不可能をるあは強く否定する。
[不可能って言うけど、本当に不可能かな?
もしかして、もう忘れた?
前回もそうだったじゃん。不可能が可能になった。
依井奈は運動神経バツグンでさ、昆虫化すれば視認されずに侵入できる。]
るあの発言の後、れあが疑問を投げる。
[う〜ん…でも、結局カッターナイフは凶器なのかな?
実際誰も見てないわけだし。]
れなの発言を聞いて慌てたのか白兎が机を軽く叩いてしまう。
[まってくれ!俺様な見つけてたんだ、カッターナイフ。ほらよ。]
白兎は刃のしまわれた血液の塊を投げ渡してきた。
適当に触ってると、刃が出て来る。
[う〜ん…血液落としたいねそれ。]
ゆとが久しぶりに口を開いた。
[血液落とし方。]
るあは静かに呟きながら、血液を拭おうとする。
[あっ!血を落とす方法あるよ!
それはさ…水風船!
ねぇ!繭ちゃん…リリアの水風船ある?]
繭に問いかけるとすぐ頷き、水風船を渡してくれた。
[ありがと!
使わせてもらうねリリアの取った水風船。]
るあは自身の持つハンカチを机に広げその上に血液が付着したカッターナイフを置く。
刃を上に向け、丁寧に水風船を下ろしてく。
水風船が破ける、水風船から出て来た水で血液を軽く洗い流す。
血液の下から文字が浮かび上がる。
[依井奈…]
カッターナイフには、ご丁寧に依井奈と書かれた名前シールが貼ってある。
[皆…このカッターナイフには、依井奈って書かれてる。
嘘だよね!依井奈!]
るあはまだ認めたくない。
依井奈以外の犯人がいる可能性を信じたい。
[うん…反論するよ。
完璧に反論してみせるよ。
だって…私は犯人じゃない!]
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