可能性の仮説
【第七討論 不思議な点】
[不思議な点は依井奈先輩貴方が《《水を浴びたこと》》だよ。
考えてみてよ!2年3組の水槽3年3組の水槽ってやって、1年3組の水槽づくりで水をこぼす?]
いなの問いかけに依井奈は答える。
[こぼすなんて《《おかしくない》》じゃん。
あと…もしもだよ。
血液の隠滅に水を浴びたとしたら《《バレる》》でしょ?]
依井奈の正しく聞こえる反論にるあは口を出す。
[そうだね…おかしくないよ。
普通ならばれてしまう。
でも…依井奈はあの時“気にしないで進めて”そう言った。
私達に血液の隠滅を見られないように。
違うかな?]
るあの発言の後、間髪入れず依井奈が発言する。
[じゃあさ…ありえないことがあるんだよ?
凶器の運搬だよ。]
【第八討論 凶器の運搬】
[考えてもみてよ。もしだよ?
私が犯人だとする。
そしたら、短刀をどうやって運ぶの?
水を浴びちゃったのが《《犯行後》》だとする。
そしたら、1年3組用の《《水槽準備中》》か《《バケツに水を貯めてる間》》に殺したことになるよ?
でもさ、そんな短時間で教科棟2階から教員棟3階の《《重要倉庫》》で短刀を回収して、殺す。
《《不可能》》だよ?]
依井奈の発言にるあが口を開く。
[短刀は本当に重要倉庫にあったのかな?]
るあの疑問に繭が問いかける。
[重要倉庫にあるものなんでしょ?なら、重要倉庫以外にないでしょ?]
繭は純粋に疑問符を浮かべている。
[いや、ある場所に短刀は置かれてた。
それは、焼きとうもろこしの屋台だよ。
ねぇ!爽一先輩!焼きとうもろこしの形はどんなでした?]
るあは爽一へ問いかける。
[えっと…少し太い輪切り?
まぁ、丸々一本ではなかったよ。]
爽一の回答後、いながハッとする。
[そういうことか!焼きとうもろこしの屋台にはとうもろこしを切るために、短刀が使用されてたかもしれないってことね。
そうなると、犯人を依井奈先輩と仮定した場合。
生物実験室→体育館→生物実験室。
移動距離は短くなるね。]
いながした軽い発言の後、美夏が口を開いた。
[あの!でも、まだ判明しきってない点が…
依井奈先輩が犯人って決めつけるのも早いと思います!]
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