お祭り
9月6日今日はお祭りを楽しむ日だ。
昨日と同じで消灯時間まで自由に過ごす事が出来る。
[わぁ〜!美味しそうなの沢山!楽しそうなの沢山!]
繭は入口から見える体育館内の光景にはしゃいでいる。
[アッ!ヨーヨー釣りこれタノシイね!]
リリアがヨーヨーを釣り、繭にヨーヨーの遊び方を教えている。
[楽しそ〜!先生さん!ぼくも!一回!]
繭はピンクで花柄が散りばめられている可愛らしいヨーヨーを釣り、リリアと楽しんでいる。
るあ達が歩いていると奏といなと出会った。
[あっ!るあ先輩!あーしが取った金魚あげます!]
そう言ういなの手には、水入りの袋を3つ持っていて。
1袋3匹入っている。
[えっと…いなは動体視力が良くて…
こう言うのが得意なんです。
それと…生物実験室に水槽とカルキ抜き、餌も置いてますので、るあちゃんの教室で3匹飼育してあげてください。]
小さな声で奏が教えてくれる。
[ありがとうございます!いなちゃん!奏先輩!]
るあが礼を言う。
[あっ!せっかくなら、今から行きません?
このまま死んじゃっても嫌ですし!]
いなの誘いを聞き入れ、祭りを楽しみたがってる繭と保護者としてリリアを体育館に残し、いな、奏、るあ、依井奈は生物実験室へ向かった。
生物実験室の棚には大小様々な水槽がしまってある。
そして、横の棚にはカルキ抜き剤にろ過装置、複数の生物の餌、腐葉土や砂利など多くの物がしまってる。
[う〜ん…まずは!るあ先輩達の2年3組の金魚の水槽を作ろ!
階層的には1番楽だし!]
いなの提案に従い、皆で協力し水槽を完成させていった。
2年3組の水槽が完成すると、次は奏の3年3組の水槽を完成させ、1年3組の水槽作成を始めた。
1年3組の水槽作成時。
[あっ!]
依井奈が水をたっぷりに入れたバケツを持ち上げると、バケツは案の定重くよろけて零してしまう。
[依井奈先輩!大丈夫?]
いなが心配そうに聞く。依井奈はびしょびしょになってしまったが笑っている。
[あはは!これも青春じゃん!
気にしないで進めて!]
その後は、丁度いい量の水を入れ運搬をした。
そして3つの水槽が完成し終わり、1年3組で金魚を眺めている。
[んふふ〜いいね〜遊園地っぽい!]
3つの水槽の中は、いなのセンスで装飾されている。
1年3組は、まるで遊園地の様な内装をしている。
[凄いねいなちゃん。センスありすぎじゃん。]
依井奈がいなを褒めている。
金魚を少し眺めた後、4人は体育館に戻る。
入口の前、突然いなが足を止める。
[おかしいよ…なんで、静かなの…]
いなの発言を聞きるあ達も異常を認識することが出来た。
4人が体育館内に踏み込み辺りを見渡す。
奥の方に集まる生徒達の姿を見つける。
生徒の方へ向かい、ゆとに話しかけられる。
[これは…るあさんと依井奈さんが見るべきではない。]
ゆとの発言を聞き、嫌な予感がする。
[見ると言うなら覚悟してくれ。]
るあと依井奈は頷く、それを見てゆとが横へズレた。そして、そこには。
顔がズタズタにされ、喉にナイフが突き刺さり、全身血だらけのリリアがいた。
顔ではもう誰か分からない。でも、血だらけの髪の毛から薄っすら金色の髪が見え、理解出来た。
でも、理解したくなかった。吐き気が込み上げてくる。
昨晩、生き抜こうと誓ったリリアが無残に殺されていたから。
るあが口を開こうとした瞬間、なくあがそれを遮った。
[あの!るあ先輩目線繭ちゃんが怪しくなると思います。
でも、怪しくないです。
白兎先輩も見てたと思いますが、途中リリア先輩から繭ちゃんを預かったんです。
なので…怒らないであげてください。]
なくあは深々と頭を下げるあに伝える。
白兎の方を見ると静かに頷いていた。
『皆様2度目の殺人事件ですね。
そして、現在は9時なので、9時から11時の2時間捜査を行ってください。
その後の裁判は休憩を挟み12時に行います。』
体育館内に校内放送が響き渡る。
今からリリア殺人事件の調査を始める。
23話を読んでくださりありがとうございます!




