独りの例外
【第四会議 繭の関係性】
[もう一回言うねぼくは皆と関係性無いよ。
あっ、一つだけ言うね。無駄に反論されないように。
ぼくの言う関係性は、皆の言う関係性とは違う。
長年生活した中で芽生える関係はゼロそうだよね?
だって、親友や幼馴染、恋人は好敵手。
そんな!そんな関係ぼくには無いから。
君等は高校生でぼくは中学生。
ここの職員とも関わったことすらない。
ね?君等の言う関係性はぼくに存在しない。
昆虫化?とか言うモノの要因はぼくには無い。分かるでしょ?
ほら…反論あるなら来なよ。
皆は必然でもぼくは《《偶然》》なんだよ。]
繭の発言が終わっても、誰も口を開けない。
ツンと突き刺す様な冷たい声。
出会って3日でもわかる、現在の繭が異常だと。
皆は、頷くことしか出来なかった。
数分後、居心地の悪い空気の中口を開く。
[えっと…皆終わりにしようか。
ゆっくり休んでね。]
その後残りの自由時間を過ごし、夕食を食べ、お風呂に行き、教室に戻って来た。
多目的室を出た後から、繭はずっとニコニコしてる。
布団の上で、リリアが口を開く。
[マユは、チュウガクは楽しいノ?]
質問してるリリアを見つめる繭の目は、幼く可愛く見えた。
[中学校生活はね…楽しくしてるよ。
でも…誰もぼくのお話に耐えられないみたい。]
実際、口を開いたら止まらない繭は好き嫌い分かれるタイプだ。
[まぁまぁ…友達はいたし。
大好きなお祭りにも一緒に行けてたし。
幸せな生活だよ。]
明るい声の奥底に変わらぬ冷たさを感じる。
[ヨカッタね!タノシイは良い事なんだよ!]
リリアが笑顔で言っている。
[お祭りが好きなんだね。
また、お祭り実施してもらおうか。]
依井奈が優しい声で繭に言う。
[うん!楽しみにしてるよ!]
繭は笑顔で言った。
22時31分の消灯時間。
布団に入り、眠りにつく。
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