出会い
第二節 ヤンデレ開始します。
8月1日
黄が処刑された日から5日が経過した。
変化など見られない単調な生活を送り続ける。
るあは依井奈とリリアを誘い、秘密が隠されてそうな一室蛹魅室へ向かった。
蛹魅室に辿り着く、もしかしたら開いてるかもと小さな希望を抱え、ドアノブに手をかける。
鍵は開いていて、簡単に開けることが出来た。
蛹魅室は、白い糸で覆われていて、甘くツンとした匂いが充満している。
床には、4つの頭蓋骨が転がっている。
そして、部屋の中心には両手に糸が絡みついて吊るされている、黒色のロリータ衣装を身に纏う女の子がいる。
女の子の背後には、緑色のナニか…いや、巨大なカマキリが鎌を振りかざそうとしている。
[トマレ!アタシがキリ裂いてヤル!]
リリアが、短刀を握りしめて強く言い放つ。
[イイナ!運動神経バツグン!
なら…お願い!イト斬り裂けル?]
リリアは依井奈に短刀を渡す。
[任せて!]
依井奈は、左手を拘束する糸を一太刀で斬り裂く。
続けて右腕を拘束する糸を斬り裂いた。
落下する女の子をるあが受け止め走り出す。
3人は、教員棟2階の実験室に逃げ込む。
しかし、カマキリが追いかけて来る気配はなく安堵した。
数分後…女の子が目を覚ました。
[…………]
女の子は、冷たい瞳で3人を見つめる。
[えっと…安心して!私達は味方だよ。
私はるあで…左の子は依井奈ちゃん、右の子はリリアちゃんだよ。
君は…?]
[ぼくは、恋魔繭。]
そして、また数分が経過する。
[あっ!思い出した!るあと依井奈とリリア!
あれでしょ?職員室で聞いた!集められた高校生2年の3人!
なんだ!安心した〜!
ぼくも、同じ!呼ばれたのだよ!
まぁさぼくは中学3年だから、高校生ですらないけどね。
教員棟ぶらついてたらさ、バタン!ドタンって閉じ込められてね〜]
繭は、味方だと気づいた途端流暢に喋りだす。
[スゴイネ…すらすら話すんダ。]
リリアが感心していると、止まることなく繭が話す。
[んと…そうだ!皆趣味は?ぼくは手芸!]
繭は可愛らしい笑みを浮かべながら、返答を待つ。
[私は、ボードゲームと運動かな…]
先行して依井奈が答える。
[私は釣り!釣って食べるの!]
るあは楽しそうに答える。
[アタシはニホンゴの勉強ダヨ。
ムズカシイけど楽しいの。]
リリアがニコニコしている。
突然校内放送が鳴る。
『19時から夕食の時間です。
急いで食堂へ来てください。』
[えっと…急ぐよ!]
るあは繭の腕を掴み走り出す。
13話を読んでくださりありがとうございます!




